しかし、結果としてユニクロの中価格帯寄りへの移行は失敗に終わりました。失敗に懲りて当面の値上げはないと思われます。ただ、ユニクロとジーユーのカニバリゼーションは解消されません。

 柚木治ジーユー社長は「ジーユーはユニクロとは競合しない。ジーユーとユニクロを隣同士で出すことを増やしていく」と述べています。確かに相乗効果が見込める地域はまだあると思われます。ただ、将来的なカニバリゼーションで足をすくわれないとは言い切れません。

 カニバリゼーションを最小限に抑えるためには、ユニクロとジーユーとの違いを明確にする必要があります。価格で違いを出すことには失敗しました。そうすると、品質やファッション性で明確な違いを出さなければなりません。ユニクロは新たな岐路に立たされているといえるでしょう。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)

関連記事

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ