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なぜ年収1000万円の人は落語を聴くのか?ゼロから始める超・落語入門

文=真島加代/清談社
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 ちなみに、横山氏によれば、東京で今一番人気があるのは柳家喬太郎師匠。この喬太郎師匠に限らず、多くの人が「おもしろい」と思う落語家に“ハズレ”は少ないという。

 そして、ビジネスに役立つ落語として横山氏が推すのが、「百年目」という噺だ。「百年目」は、堅物で有名な番頭が、職場の人にバレないようにこっそり遊んでいることを雇い主の旦那に知られ、暇に出されるかもしれない、と憂いていたところを「バカな遊びも人間の幅を広げる上では必要だ」と諭される人情噺である。

 前出の年収1000万円以上のビジネスパーソンや会社経営者100人を対象にしたアンケート調査でも、「聴いて参考になった噺」という質問項目で「百年目」がダントツだったという。

「『百年目』はリーダーに必要な資質を学べる噺なので、経営者の参考になるようです。ほかでは、『芝浜』『中村仲蔵』『淀五郎』なども上位に入りました。私自身のおすすめは、上方落語の『貧乏花見』。長屋住まいの男たちが、たくあんを卵焼き、お茶を『お茶け(おちゃけ)』と呼んで酒に見立てるなど、シャレを言い合いながら楽しく花見をする滑稽噺です。たとえビジネスを始める上で資金が足りなくても、発想次第で豊かになることを教えてくれます」(同)

 もちろん、落語は本来、難しいことを考えずに楽しむのが醍醐味だ。無理にビジネスシーンに役立てようとする必要はない。横山氏が「だまされたと思って、落語を一度聴きに行ってみてください」と語るように、生の落語を聴いて純粋に楽しむだけでも、きっと新たな発見が得られるに違いない。
(文=真島加代/清談社)

●横山信治(よこやま・のぶはる)
1982年 日本信販(株)(現三菱UFJニコス)入社。
営業成績全国最下位(1800人中)のダメ営業マンから、全国No.1営業マンへ。
2001年 ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ(株)設立。当初4人でスタートした会社を、従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。
東証1部上場の金融グループにて役員、社長を経て、2014年4月独立。 株式会社オフィス・フォー・ユー 代表取締役。
小学生の頃、落語家の笑福亭松鶴に入門し、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。芸名は笑福亭手遊(おもちゃ)、笑福亭鶴瓶氏の元兄弟子。
これまで2万人以上のビジネスパーソンと接し、3000人以上の採用面接に立ち会い、のべ1000人以上の部下を指導する中で得た経験を活かし、ビジネスパーソンが成功するコツを伝えるため、講演、執筆活動を行う。

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