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コーヒーほど価格の二極化が激しい市場は、ほかにないのかもしれない。
「椿屋珈琲店」という高級喫茶店チェーンがある。本格的なサイフォンコーヒーを楽しむことができる喫茶店なのだが、一般的な喫茶店とは一線を画している。店内はシックで重厚感がある造りで、大正時代の洋館をモチーフにしている。高級感あるアンティークな雰囲気が店内に漂う。
女性の店員は個性的だ。黒色のブラウスを着用し、その上にエプロンのような白色のユニフォームを着込んでいる。また、頭の上には白色のカチューシャをつけ、その姿は大正時代のメイドのようだ。落ち着きのある上品な接客を行い、上質な雰囲気を醸し出している。
同店の高級感あふれる造りと雰囲気に驚かされるのだが、もっと驚くべきことがある。まずはコーヒーの価格だ。店舗によって若干異なるが、たとえば「銀座七丁目花椿通り 椿屋珈琲店本館」では、「椿屋オリジナルブレンド」は980円(税込、以下同)にもなる。しかも、量は大人の握りこぶし程度しかない。一般的な喫茶店のコーヒーのSサイズと同じかそれよりも少ない量にしかならないのだ。
ドトールコーヒーショップと比べると、価格の高さのほどがよくわかる。「椿屋オリジナルブレンド」は、ドトールの「ブレンドコーヒー」Sサイズ(220円)の実に4倍以上にもなる。しかも、「椿屋オリジナルブレンド」は同店で扱う飲み物のなかでは最低水準で、ほかの飲み物の大半が1000円を超えているのだ。
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