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不正融資発覚のスルガ銀行会長、年報酬が2億円…「全メガバンクのトップ超え」で波紋

文=編集部

武田薬品社長の報酬は12億円

 医薬品業界は武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長の12億1700万円(前年10億4800万円)がトップで、他に圧倒的な差をつけている。役員報酬の個人別ランキングでウェバー氏は第5位だ。

 総合商社は、3月末まで社長だった伊藤忠商事の岡藤正広会長が5億4700万円で首位。前年も4億1200万円で1位だった。伊藤忠は、昨年は1億円プレーヤーが11人いたが、2018年は5人と半減以下。そのため、岡藤氏の突出ぶりが目を引く。

 銀行では異変が起きた。スルガ銀行の岡野光喜会長が1億9700万円。米山明広社長は1億6800万円。メガバンクのトップを上回った。

 スルガ銀行はシェアハウス「かぼちゃの馬車」関連融資の不正が今年4月に発覚したが、18年3月期の有価証券報告書に開示された役員報酬は18年3月までに支払われた分だ。最悪のタイミングでの開示となった。

 スルガ銀行は会長、社長のほか、岡野喜之助元副社長が5億6500万円。岡野喜之助氏は銀行業界の役員報酬のトップ。同氏は岡野光喜会長の実弟で、副社長を務めていた16年7月に死去。死亡退職慰労金込みの金額だ。

 大躍進したのは、LIXILグループの瀬戸欣哉社長だ。11億2700万円で前年の5億2600万円から倍増した。個人別ランキングでは第6位。日本人経営者ではソニーの平井氏に次いで2位に入った。

“プロ経営者”の瀬戸氏は16年1月、社長に招かれた。着任直後の16年3月期は256億円の最終赤字を計上したが、17年同期は425億円の最終黒字へとV字回復を果たし、18年3月期は最終黒字を545億円に続伸させた。役員報酬11億2700万円のうち8億6700万円が業績連動報酬だった。

 一方、1億円プレーヤーが何人いるのかを示す「会社別ランキング」では、22人の三菱電機がトップ。人数は前年と同じで4年連続首位。2位は日立製作所で18人。前年の7人から11人増え2.6倍となった。以下、ファナック、東京エレクトロンの各10人、ソニー、大和ハウス工業、三菱UFJフィナンシャル・グループがそれぞれ9人。ソニーは前年の10人から1人減。そのなかで平井氏が“一人占め”した格好だ。大和証券グループ本社、三菱商事、三井物産、LIXILグループ、日本精工が各8人と続く。

 ベアリングメーカーの日本精工は、前年の4人から一気に8人へと倍増した。ベアリングでは国内首位、世界3位。18年3月期の売上高は1兆円の大台に乗せた。内山俊弘社長の役員報酬は2億300万円だった。
(文=編集部)

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