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最近耳にしなくなったグリーは、なぜ凋落したのか?「人員削減頼み経営」の末路

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グリー本社が所在する六本木ヒルズ森タワー(「Wikipedia」より/A16504601)

 4月5日、ガラケー時代のゲーム『探検ドリランド』などで一躍名を馳せていたグリーは、100%出資の子会社Wright Flyer Live Entertainmentの設立を発表。100億円を投資して、バーチャルYouTuber市場に参入することを決定したという。

 かつてはケータイゲームの雄として業界を牽引したグリーだが、2012年以降は業績も低迷を続けており、2012年6月期には1582億だった売上高も、18年6月期は589億円に激減。実に最盛期の3分の1となってしまっているのだ。その原因とされているのが、12年に社会問題化したコンプガチャ問題である。消費者庁より景品表示法に抵触するとの指摘を受けたことで、グリー、ディー・エヌ・エー(DeNA)をはじめとする各ゲーム会社はコンプガチャを終了させた。

 これが大打撃となったといわれるグリーだが、なぜここまで凋落してしまったのか。そして今回参入するバーチャルYouTuber事業は成功するのか。『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(エムディエヌコーポレーション、共著)などの著書を持つゲーム業界に精通したジャーナリスト、多根清史氏に話を聞いた。

逆V字の原因は「ケータイゲーム事情変革の波」と「人材流出」


「グリーはケータイゲーム事情の変革の波をモロに被った企業」だと多根氏は指摘する。

「コンプガチャの問題があった12年頃というのは、ちょうど携帯電話がガラケーからスマートフォン(スマホ)へとシフトする時期でした。それに伴いケータイゲーム市場にも大きな変革の波が訪れたのですが、特に大きかったのが、App StoreやGoogle Playといったスマホ向けのアプリ配信プラットフォームの台頭です。グリーとDeNAは共に、それまで自社プラットフォームからゲーム配信を行っていたのですが、DeNAは早いうちからスマホ向けプラットフォームへとシフトしたため、ケータイゲームに起きた変革の波をうまく乗り越えられました。

 しかし、グリーは強みであったガラケー向け自社プラットフォームを捨てきれなかったため、結果として乗り遅れてしまったのです。コンプガチャと自社プラットフォームという、グリーが築いたビジネスモデルの根幹が見事に崩れ去ってしまったわけですね」(多根氏)

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