ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 話題のJT「kitoki」徹底解剖  > 2ページ目
NEW

話題のJT若手研究員企画「kitoki」、謎のベール剥ぐ…一般発売しない新感覚デバイス

文・取材=A4studio
【この記事のキーワード】, ,

 確かに仕事に行き詰ったときなど、3分程度で気分転換できるというのは非常にありがたい。しかし、たばことは異なりkitokiには当然ながら火はついていない。小覚醒の振動のタイミングはどのようにして測っているのだろう。

「前述した精神性発汗というのは、精神的な緊張や動揺、情動の変化によって発生する汗のことで、顔面や手のひら、足裏などから発汗します。kitokiの本体には2つのセンサーがついており、ここで手のひらの発汗量を計測することによって、心身のリラックス度合いを測定しております」

 ちなみに、kitokiを吸うとどんな味がするのだろうか。

「kitokiは深呼吸そのものを目的としたデバイスなので、味のするものではありません。その代わり本体に国産の天然ヒノキを使用しているため、ヒノキの香りによって通常より爽快感の高い深呼吸体験が可能となっています。たばこ研究から生まれたデバイスではありますが、あくまでたばことは別製品となります。」

研究目的での取り組みから、嗜好品としてのkitokiへ発展

 たばこの所作を基盤とした、ユニークな本製品。このような製品が誕生した理由も聞いた。

「弊社には昔から『嗜好品とは何か』『嗜好品が人間に提供する価値とは何か』といった、嗜好品にまつわる根源的な問題について考え、議論する風土が根ざしています。特に未来の嗜好品研究につながりうる議論や活動には力を入れており、kitokiもそのなかから生まれました。

 きっかけとなったのは、弊社の若手研究員たちと、デザインスタジオwe+様が共同で議論を行うなかで生まれた、『喫煙行為が持つ価値のひとつに、自然に深呼吸できることがあるのではないか』という仮説です。この仮説から、『口に咥えて吸って深呼吸する』という価値を、たばことは別のかたちで具体化する取り組みが始まりました。さまざまな試行錯誤を繰り返すなかで、リフレッシュ効果の要素を組み合わせることを思いつき、嗜好品としてブラッシュアップしていった結果、現在のkitokiのかたちになった、というわけです」

 リフレッシュ用の嗜好品として製作されたデバイスではあるが、その根幹は研究でのデータ収集にある、ということか。研究目的と嗜好性を両立した製品であるため、開発にあたっても様々な苦労があったようだ。

話題のJT若手研究員企画「kitoki」、謎のベール剥ぐ…一般発売しない新感覚デバイスのページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!