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話題の日本橋高島屋の早朝・深夜営業で衝撃の光景…大行列の店&ガラガラの店の落差

文・取材=A4studio
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 飲食店以外にも目を向けていこう。スーパーマーケットの「紀ノ国屋アントレ」の客入りは筆者の入店時で5、6人程度といったところ。大半は朝食や昼食を購入するビジネスパーソンだったが、近所に住んでいると思しき装いのマダムも見受けられた。

 また、靴や服などの修理店である「ジーエムティーファクトリー」を利用する客の姿は見られなかった。ただ、通勤途中に靴などが壊れた際に、早朝から開いていてくれれば、ありがたい存在であるのは間違いないだろう。

深夜もレストランは大賑わい 成城石井に駆け込む客もちらほら

 次は深夜営業だ。23時まで営業していたのは、地下1階のスーパーマーケット「成城石井」と、7階のレストランフロア。4階の「リベリー」も22時30分まで営業していた。そこで、ここでは閉店時間がせまった22時頃から閉店までの様子をレポートしていこう。

 最もにぎわっていたのは7階のレストランフロアだ。営業店舗は以下の通り。

・「アジアンビストロダイ」(エスニック)
・「焼肉チャンピオン」(焼肉)
・「シュマッツ・ビア・ダイニング」(ドイツ料理)
・「ミゲルフアニ」(スペイン料理)
・「マヌエル マリシュケイラ」(ポルトガルシーフード)
・「ブラザーズ」(ハンバーガー)
・「セッティエム ブラッスリー&バー」(ブラッスリー&バー)

 全体的な席の埋まり具合は4、5割程度。客層は仕事終わりのビジネスパーソンがほとんどで、男女比も同じくらいという印象だ。みな仕事の話や世間話に花を咲かせており、静かな早朝とは打って変わったにぎやかさであった。

 次は地下1階の「成城石井」に移ろう。さすがに時間が時間なため、店内は閉店ムード漂う静けさであったが、駆け込んでくる客がちらほらと見受けられ、店内には常に2、3人ほど客が滞在していた。店舗的に採算が取れているのかどうかはわからないが、その存在に助けられる客がいるのは事実のようだ。

 また、タイミングの問題もあるかもしれないが、この時間帯も「リベリー」の利用客は見当たらなかった。忙しいキャリアウーマンにとって、遅い時間まで空いているヨガスタジオがありがたい存在であることは間違いないだろうが、そう頻繁にお世話になるものでもないのだろうか。

現時点では、日本橋高島屋新館は「日本橋生活者」に受け入れられている

 早朝と深夜、それぞれの営業に足を運んだ感想としては、総合的に見れば、日本橋高島屋新館は「日本橋生活者」たちに受け入れられているといっていいだろう。今回、筆者も「日本橋生活者」とともに朝のひと時を過ごしてみたが、朝日の中でとる朝食は清々しいものであったし、人の少ない早朝の時間帯というのは、作業にもってこいだと感じられた。実際、日本橋駅付近で7時台から開いているカフェなどはかなり少ないため、7時30分から開いていて、しかも駅直結の新館は、まさにありがたい存在といえる。

 また、日本橋高島屋S.C.のすぐ近くにあるショッピングパーク「コレド日本橋」のレストランフロアは、以前から23時まで営業している。これはあくまで推測だが、新館の深夜営業は、同じ駅直結のショッピング施設であるコレド日本橋に対抗する意味もあるのではないだろうか。

 今のところは早朝・深夜営業もうまくいっているように思えるが、そもそも日本橋高島屋新館は、まだオープンしたばかり。今後、継続して「日本橋生活者」に受け入れられる存在でい続けられるかどうか、ここからが高島屋にとっての正念場だろう。
(文・取材=A4studio)

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