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百十四銀行の経営陣、会食に若手女性行員をコンパニオン代わりに同席させセクハラ被害に

文=編集部

会長辞任は「ZAITEN」の報道が引き金?

 11月1日発売の月刊誌「ZAITEN」(財界展望新社/12月号)が「代表権者の不祥事に地銀はどう答えるのか――百十四銀行・渡辺会長『女性行員セクハラ事件』」(小誌ハラスメント問題取材班)という記事を掲載した。

 この報道が引き金になり、渡辺氏は会長を辞任したということなのか。「ZAITEN」は3ページにわたって報道した。

「小誌の取材によれば、セクハラ行為があったのは、今春に行われた百十四銀行と主要取引先首脳との会合の席。現場に同席した百十四銀関係者は、渡辺会長に加え、執行役員で本店営業部長(当時)。会合の途中、20代の女性行員が呼ばれ、その現場で女性行員は出席者からセクハラ被害に遭ったという。

 被害の詳細は伏せるが、関係者によると『セクハラの範疇を超えた行為だった』。また、小誌が取材で得た別の情報でも、セクハラ加害者が往々にして強弁する“言葉の戯れ”を超えたものだったことが確認された。ともかくも、入行間もない20代女性行員が銀行の最高幹部が居並ぶ会合に同席させられた上、想定外の事態に遭って、どのような心理状態にあったかを想像して欲しい」

 同誌は取材を受けた広報の異様な狼狽ぶりを伝えている。内々で済ませたはずなのに、外部に漏れたことにショックを受けたのだろう。それにしても、経営トップが自行の若い女性行員が辱めを受けたセクハラを制止できなかったとは、情けない限りだ。

 渡辺氏は1952年、香川県高松市生まれ。74年京都大学経済学部を卒業し、百十四銀行に入行。2004年に取締役に就いたほか、東京支店長などを歴任し、08年に専務執行役員、09年に頭取、17年に会長となった。18年10月末に会長を突如辞任するまで、9年間にわたり経営トップとして君臨してきた。

 女性行員のセクハラ事件を受け、渡辺氏は高松商工会議所会頭、四国電力の社外取締役も辞任した。

 百十四銀行は1878年11月1日に第百十四国立銀行として創業、今年11月に140周年を迎えた。総預金は4兆1147億円(18年9月末現在)。四国8行の地銀のなかで伊予銀行に次いで第2位である。

 創業140周年記念行事の数々は、女性行員セクハラ事件で台無しになった。渡辺氏は、疑惑について自ら説明責任を果たすべきとの声が高まっている。セクハラを行った人物(加害者)に対して、百十四銀行はどう対処したのか。処分を要求しているのか。すべてを、うやむやのまま終わらせることなどできるはずはない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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