民放キー局X社内で、パワハラ・セクハラ問題が浮上している。
X社の芸能部門を統括する肩書を有し、X社のグループ会社の役員という要職にあるA氏は、過去に多くの人気番組のプロデューサーやディレクターを務めた敏腕テレビマンとして、業界では名の知られた人物でもある。
「情報番組などで扱う芸能関連のネタを統括する立場にあるAさんのもとには、毎日のように芸能事務所やレコード会社の担当者が売り込みのために訪問してきます。また、局と芸能事務所のパイプ役という顔も持っています。たとえば、タレントの結婚式やお葬式、重要な記者会見などでは、AさんがX社のみならず全テレビ局の取材のまとめ役として現場を取り仕切ってくれるので、芸能事務所側からしてみればAさんは非常に重宝される存在なのです。5月の西城秀樹さんの葬儀も、Aさんが仕切っていましたよ」(X社社員)
そんなA氏のパワハラ・セクハラ被害者があとを絶たないという。以前X社内で働いていた人物は語る。
「数年前、A氏は番組の制作費を横領したことが発覚し、会社からお咎めを受けました。具体的な金額までは知りませんが、本人は全面的に認めて返金しています。以前から酒席などで『金は持っていないけど、使える金はたくさんある』と豪語して、入れあげたキャバクラのホステスに高級ブランドのバッグや時計をプレゼントしたという話を自慢げにしていました。結局、A氏の横領に関与していたとされるプロデューサーは番組から外され、飛ばされたのに、A氏には降格処分すらなし。あげくに本人は反省するどころか、騒動後は社内で横領の情報を流した犯人探しに躍起になっていました。今では自ら『あれは全額返金したから』と武勇伝のように語っています」
取引先企業の女性社員にセクハラ
そんなA氏のセクハラ被害者が、あとを絶たないという。X社の取引先企業の女性社員は語る。
「A氏から突然呼び出しの連絡が来て、断ると機嫌が悪くなるし、行ったら行ったで、『最近いつヤッたのか?』とか『アレの最中は、声は大きいのか、小さいのか?』とか、まともに仕事の話をしたことなんかありません。帰りが遅くなって、タクシーで送ってもらった子に聞いた話では、口説かれて手を触られ、怯えてしまったようです。さすがにA氏もその様子を見て、それ以上は迫ってこなかったようです」
A氏のセクハラ行為は、これだけではないようだ。別の取引先企業の女性社員は語る。