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小早川隆治「日本のクルマづくり~さらなる志・凛・艶・昂を目指して~」

日産「セレナ」がe-POWER投入でミニバンのベストセラーに躍り出た理由

文=小早川隆治/モータージャーナリスト

日産、25年までに国内販売の50%をe-POWERに

 ノートe-POWERに加えて、今回のセレナe-POWER体験により、私の「発電機式電気自動車」に対する期待は大幅に拡大した。日産は、電気自動車(EV)とe-POWER搭載車を含む電動車の販売台数に占める割合が日本とヨーロッパでは22年までに40%、25年までに国内販売の50%がe-POWERになると見込んでいるが、それもうなずける。

 電池の革命が起こるまではe-POWERが電動車の主流になっても不思議ではない。ただし、ヨーロッパやアメリカなど高速道路主体の市場への導入はハードルが高そうだ。日産はEVとe-POWER の両方を市販しているのでデリケートかもしれないが、EVとe-POWER の“Well to Wheel”(油田から走行まで)の二酸化炭素の排出量をぜひ比較してみてほしい。

 最後に一言付け加えたいのが、マツダのロータリーエンジン(RE)をレンジエクステンダーに活用した「発電機式電気自動車」についてだ。数年前に「デミオ」に充電用のシングルREを搭載したクルマに試乗し、REのコンパクトさと振動のなさにあらためて感銘を受けたが、先日マツダが20年までにREレンジエクステンダーの商品化を公言したことをうれしく思うとともに、マツダにおいても、ぜひワンペダルドライブを検討することをおすすめしたい。
(文=小早川隆治/モータージャーナリスト)

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小早川隆治/モータージャーナリスト

小早川隆治/モータージャーナリスト

1941年生まれ。学習院大学卒業後、東洋工業(現マツダ)に入社。RX-7&モータースポーツ担当主査、北米マツダ副社長などを務める。退職後、モータージャーナリストとして活動。日本自動車研究者ジャーナリスト会議監事。

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