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本田圭佑のカンボジア監督就任、協力相手は国民大虐殺の首謀者…本田批判は筋違い

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本田がカンボジア訪問 サッカースクール開設へ(写真:AFP/アフロ)

「お金も大事ですけど、お金より大事な事ってあるじゃないですか?カンボジア代表を強くするっていうのはそんな感覚に近いんですよね。」

 これはサッカー元日本代表、本田圭佑氏(32=メルボルン・ビクトリー)が11月18日付で自身のツィッターに書き込んだつぶやきだ。
 
 本田氏はいうまでもなく、ワールドカップに参加したり、ACミランで「10番」を付けてプレーをするなど、国際的なサッカー選手だ。最近では今年8月、カンボジアで記者会見を開き、現役選手ながら実質的なカンボジア代表監督兼GMへの就任を発表した。これはアジアサッカー協会も「ルール上問題はない」と判断しているのだが、国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW、本部・米ニューヨーク)が本田氏に対し、この監督兼GM就任に「待った」をかけ「再考」を促したのだ。

 会見では、本田選手の右隣りにカンボジア・サッカー協会のサオ・ソカ会長が座り、本田氏のカンボジア招聘を強力に推進したとみられている。HRWが問題視したのは、実はこのサオ・ソカ氏なのだ。

戦争犯罪の疑惑


 HRWによると、サオ・ソカ氏は1997年のカンボジアにおける流血の軍事クーデターで、フン・セン首相の下で軍と警察の最高責任者として重要な役割を果たしたという。当時、カンボジアに駐在した「人権問題に関する国連事務総長特別代表」のトマス・ハマーベリ氏は「軍・警察主導でフン・セン首相と敵対する反体制派の人々が多数、身柄を拘束され、拷問を受け、処刑された」と報告しているというのだ。つまり、サオ・ソカ氏は自身の両手を血で染めた虐殺者だという指弾しているのである。

 HRWアジア局のブラッド・アダムス局長は本田氏に送った書簡のなかで、次のようなコメントを述べている。

「本田圭佑選手が戦争犯罪の疑惑があるサオ・ソカ氏と8月の記者会見で一緒にいた写真を見た時はショックでした。われわれは世界レベルのサッカー選手が世界レベルの人権侵害者と一緒に仕事をすることにより、サオ・ソカ氏に根拠なき信ぴょう性を与えかねず、歴史上苦しんできたカンボジア国民に対し、良きメッセージではないという懸念を本田選手に表明しております」

 アダムス氏が言うように、サオ・ソカ氏が「戦争犯罪の疑惑がある」のならば、アダムス氏のコメントは人権活動家としては至極もっともな懸念といえよう。 

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