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庶民の味方・QBハウス、値上げの“ややこしい事情”…客数激減の「鳥貴族」化の懸念?

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 改定後の1200円という価格は、現在の1080円から約11%増で、これがQBハウスにとってギリギリの落としどころだったということか。

 なお、1996年11月に1号店がオープンしたQBハウスは、もともとは税込1000円ポッキリで髪が切れるという、真の意味での1000円カットだった。それが2014年4月の消費税増税を機に税金分が実質値上げとなったわけだが、今年10月には、さらなる増税が予定されている。QBハウスにとって3度目の値上げが行われる可能性もありそうだが、加谷氏いわく、ここ数年で日本の情勢は大きく変わるようだ。

「10月になって消費税が上がれば、人々が支払うお金も増えてしまいますので、当然ながら消費への意欲は失せるでしょう。これはQBハウスに限らず、コンビニやスーパーなど、すべての業態に当てはまる話です。

 さらに、今年4月からは『働き方改革関連法案』が施行されます。時間外労働の上限を超えると罰則になりますので、残業はガクッと減ると思うのですが、残業代を込みで年収をキープしている人も少なくありません。残業が減れば年収も下がり、消費はますます冷え込むのではないでしょうか。

 オリンピックイヤーである2020年には、年収850万円以上の人々を対象とした所得税の増税も控えていますし、今年から来年にかけては、消費への逆風が強くなります。こうした状況下で値上げするQBハウスは現実問題、かなり厳しいはずですが、先述しましたように、利益が出ないことには企業としてどうしようもないのでしょう」(同)

値上げによる客数減は避けられても、多店舗展開にはブレーキか


 値上げを断行して客離れを引き起こした事例は、過去にいくつもある。たとえば居酒屋チェーンの「鳥貴族」は2017年10月、全品280円均一から298円均一(どちらも税別)に価格を改定した結果、その月の客数は前年比7%減となった。

 では、QBハウスもここまで露骨に客足が遠のきそうかというと、それは違うらしい。

「QBハウスには、鳥貴族ほどの影響は出にくいでしょう。というのも、値上げにもっとも弱いのは外食産業なのです。外食では『絶対にこの店で食べなければいけない』という理由が見つかりにくいですし、ほかの店舗に行ってもいいわけですから、値上げが実施されると、客は簡単に流れてしまいます。

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