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中谷明彦「クルマの匠(Professional)」

富士スピードウェイを貸し切った中国自動車メーカー発表会に度肝を抜かれた…圧巻の走り心地

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Lynk&Co「03」

 皆さんは「Lynk & Co」というブランドロゴを目にしたことはおありだろうか? 一見「Tiffany & Co(ティファニー)」を連想させるようなお洒落でハイセンスなロゴだが、実はこれは新興自動車メーカーの社名なのだ。

 2016年に突如ドイツ・ベルリンで出現し、2017年には「01(ゼロワン)」というオリジナルモデルを登場させ、発表後わずか2分半で6000台を受注するというギネスものの記録を樹立したとされている。その販売方式はインターネットを通じてECサイトでのみ行うという、従来のディーラーでの販売方式から大きく転換していることでも注目を集めた。

 そのLynk & Coがヘッドオフィスを構えるのはスウェーデンのヨーテボリであり研究開発もそこで行われる。ということは、ボルボやサーブ(現在は消滅)に次ぐ第三のスウェーデン製自動車メーカーが誕生したのか、と誰もが思うところだ。だが、その答えはイエスでもありノーでもある。

 Lynk & Coのバイスプレジデントを務めるアレイン・ヴィッセル氏によれば、「会社の位置はスウェーデンだが、目指しているのは無国籍な企業イメージだ」とか。そのためか同社初の量産モデルである「01」はドイツ・ベルリンでローンチされ、続く「02」は18年3月にオランダのアムステルダムで、さらに同年10月には「03」がなんと日本の富士スピードウェイでワールドプレミアム(国際発表)されている。

 国内のマスコミではほとんど報じられることがなかったので、知らないという方がほとんどだろう。筆者はこの日本での発表会に招待され、03の試乗も許された数少ないメンバーの一人として、この事実をレポートできているのだ。

吉利集団が資本を投じた国際ブランド


 この富士スピードウェイを2日間にわたり貸し切った発表会の規模に、まずは度肝を抜かれた。そこには約300名のマスコミ関係者や招待客が呼び寄せられていたが、その多くは中国人。今や年間2800万台の新車登録販売を誇る中国は北米の2000万台/年、日本の520万台/年をはるかに凌ぐ世界一の巨大マーケットに成長している。

 その勢いは経済減速傾向が報じられるなかにおいてもとどまるところを知らず、今年も同規模以上の販売が見込まれている。それだけに世界中のほとんどの自動車メーカーが中国マーケットを重視し、発表会や試乗会に中国メディアを優先的に招待している。

 富士スピードウェイに集結した中国の自動車メディアは数百に上り、それら媒体で自動車記事を扱う記者の数は膨大な数になる。かれらが一斉に試乗会の記事を報じれば、03もまた一瞬にして中国内で知名度が高まり販売面での成功も約束されるというものだ。

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