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ジャニーズタレントが語る在りし日のジャニー喜多川…YOU呼びの理由、敬語NGのワケ

文=平松優子
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生前のジャニー喜多川氏

見返りは求めない…少年たちに注いだ無償の愛

 ジャニー氏が天国へ旅立ったあと、多くの所属タレントたちが感動的な追悼コメントを発表したが、中でも印象的だったのは、元男闘呼組で俳優の岡本健一の語ったエピソードだ。

 17歳と、年若くして母を亡くした岡本。その通夜に駆けつけたジャニー氏は、岡本や彼の家族に対し「あとは休んでていいから」と声をかけ、一人で徹夜をして線香とロウソクの灯を絶やすことなく守り続けていたという。「義理と人情」を大切にする、いい意味の人間臭さも持ち合わせていたのがジャニー氏なのだ。

 また、「ジャニーさんに出会って、この世界のいろんな感動や希望や勇気を知った」と語っていたのが、現在、氏の後継者として「ジャニーズアイランド」の社長を務める滝沢秀明。「ジャニーさんは、オレにとって親父でもあり、社長でもあり友達でもある」と話す彼が10年前に明かしたのが、こんなエピソードだった。

「ジャニーさんから言われた言葉で一番印象に残っているのは『僕が10をあげるから、YOUたちは1を返してくれたらいい』っていう言葉。『その1ってどんなことですか?』と聞いたら『あいさつだよ。おはようとか。それだけでいい』って」(フジテレビ系『ボクらの時代』2009年12月20日)

 相手に見返りを求めることなく、無償の愛を注いできたジャニー氏の人柄が垣間見える言葉だ。

 社長でありながらもその権力を振りかざすことなく、常に謙虚に、少年たちと同じ目線に立ち続けてきたジャニー氏。そして彼自身も、そんな自分の生き方を楽しんできたように見える。

「自分のやり方を代々続けさせようとは思わない。親の気持ちで教育することは大切だけど、そんな愚直なやり方は、僕らの年代だからできること。みんな、それぞれのやり方で考えていけばいい。ただ、楽しいことが大切なんですよ」(「朝日新聞」2017年1月24日)

 延べ数百人にのぼるアイドルとその卵たちに愛情を注ぎ続けたジャニー氏。そのやり方を簡単に真似ることなどできないが、自分らしさを貫きつつ「変化すること」も楽しんでいたその姿勢から、学べることはありそうだ。

(文=平松優子)

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