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食べログ「年会費を払えば店の評価が上がる」疑惑の真相…揺らぐ“評価の公平性”

文=編集部
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「各評価がお店の点数に与える影響度はユーザーによって異なります。基本的には食べ歩きの経験が豊富な方の影響を大きくするという考え方のもと設計されており、ある程度食べログで投稿を繰り返しているユーザーについて、様々な要素をもとに影響度を設定しています」

 つまり、食べログ上で表示されている店舗の評価点数は「口コミ」投稿をしたユーザー全体の単純平均ではなく、運営側にヘビーユーザーと認定されている人の点数が大きくなるような加重平均で表示されているということだ。

カカクコムは疑惑を全否定

 カカクコムの広報担当は10日、一連のツイッターの投稿に対して次のように見解を示した。

「投稿された口コミの全件を、システムチェックはもちろん、専任スタッフ(数十名単位の専任チーム)による目視で投稿後24時間以内に確認しております。規約やガイドラインに則って一定の条件を満たしていないものや表現に問題のある口コミについては、レビュアー(口コミ投稿者)に対する修正依頼、内容や表現に問題が多い場合には弊社による口コミ削除などを行なっております。

 点数の算出方法については、ユーザーの皆様にとってよりご利用いただきやすくなるよう、サービス開始当初から課題を見つける度に見直しを行っておりますが、不正な点数操作を防ぐため、詳細は非公開とさせていただいております。

 また、食べログでは公正さを保つため、点数の不正操作防止対策として、定期的にお店の点数を更新しております。更新にあたっては、新たに行われた口コミの投稿、ユーザーごとの影響度の変更および全体的な算出方法の改善などをふまえて、お店ごとの点数が再計算されます。このため、更新のタイミングで点数が変動することがあります。

 飲食店向け有料サービスを含む食べログとの何らかのお取引によって、お店の点数やランキングが変動するということは一切ございません。飲食店向け有料サービスはあくまでお店からの情報発信機能を充実させ集客にお役立ていただくためのものであり、そのご利用の有無が、ユーザーの声を集約した点数・ランキングに影響を生じさせることは一切ございません」

疑惑の行為で運営は利益が出るのか

 カカクコムと昨年まで資本関係にあった電通の関係者は一連のTwitter上での投稿に対して次のように分析した。

「飲食店に対して『食べログの営業』を名乗っていることと、電話営業だったという2点が気になります。まずカカクコム本社の営業が各地の店舗ごとに電話をして、『有料会員にならないと評価を下げる』などと勧誘するのは労力と利益が見合いません。かなりリスキーな行為です。

 考えられるのは次の2点です。例えば、営業成績が振るわない一部の社員や業務委託先などが営業トークの一環として、事実と違うことを織り交ぜて交渉した可能性です。実際問題として食べログの運営には多くの社員が携わっています。仮に評価を下げるとなると、部局横断的な対応が求められるでしょう。営業担当者だけでどうにかできるシステムだとは思えません。

BusinessJournal編集部

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