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永田町の「謎」 現役議員秘書がぶっちゃける国会ウラ情報

安倍首相、話すり替え「嘘つき」連発…予算委、なぜ延々と予算に無関係な「桜」問題を議論?

文=神澤志万/国会議員秘書
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安倍晋三首相(写真:日刊現代/アフロ)

 国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

 先週から、NHKでは連日にわたって衆参両院の予算委員会を中継していますね。みなさんも、お時間のあるときにご覧いただいているでしょうか。永田町ではNHKのカメラが入ることを「テレビ入り」というのは以前も書かせていただきましたが、予算委員会の質疑は全国のみならず全世界で中継されています。

 そのため、テレビ入りは注目度が高く、国会議員にとっては晴れ舞台となります。質疑に立つことが決まると、通常の委員会質疑とは比較にならないほど、準備が大変です。

 ただし、質疑の方向性を間違えると炎上してしまうこともあります。ただでさえ、テレビ入りの予算委員会で質疑に立つ議員の事務所は電話が鳴りやみません。声援もあれば苦情もありますが、どちらかといえばお叱りの電話が多いですね。秘書は電話対応に追われてしまい、自分のボスの晴れ舞台をじっくり見られないということも少なくありません。

 そういうときは、せっかくお電話をくださったみなさまには申し訳ないと思いながら、電話には出ずに委員会が行われている部屋に行って傍聴します。

安倍首相の態度が東出昌大と重なる理由

 2月4日の衆議院予算委員会で、安倍晋三首相が立憲民主党の黒岩宇洋議員の質問に対して「嘘つき」「人間としてどうなのか」などとキレたことが話題になりました。

 テレビやラジオはマイクが音声を拾っているので、みなさまには聞こえていたと思いますが、現場は騒然としていてよく聞こえませんでした。ただ怒鳴っているだけのようで、「浮気をした」「してない」で言い争いをしている痴話喧嘩みたいに聞こえたのは神澤だけでしょうか。

 なんだか、今話題の杏さんと東出昌大さん夫妻のバトルのようですね。もちろん現場を見たわけではありませんが、東出さんは不倫バッシングに対して自分から言葉を発することはなく、所属事務所が「本人は苦しんでおります」などとコメントを出し、それがまた「苦しいのは杏さん」と叩かれる要因となりました。追及されるべき人が居直っているような態度が、安倍首相の姿と重なったのです。

 そもそも、以前に「桜を見る会」の前夜祭で「久兵衛の寿司を提供した!」と証拠もないのに断言した野党議員も問題ですが、そのことを何度も引き合いに出して「嘘をついた!」と断罪する安倍首相もどうかと思いました。今回の質疑では、その「久兵衛の寿司」は話題になっていないのです。ホテルニューオータニの規約についての質問なのに、答弁で話をすり替えて「嘘をついた!」と連発するのは大人げないというか……。

 安倍首相は午後の質疑でも野党側に「嘘つき」と繰り返し、話をすり替えていましたが、それよりきちんと反省と謝罪をすべきではないでしょうか。そんな状況でも、内閣支持率が持ち直しているのは不思議です。こうなると、次期自民党総裁選にも意欲を見せてくるかもしれません。国会議員は「風見鶏」といわれるように、その時々で考えが変わる人も多いのです。

『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。 amazon_associate_logo.jpg