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“音ゲー”界の大物、なぜTAG氏はコナミを電撃退社? アーケードゲーム、一時代の終焉の象徴?

文=編集部
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音ゲー界の大物、なぜ田口康裕はコナミを電撃退社? アーケードゲーム、一時代の終焉の象徴?の画像1
コナミホールディングス公式サイトより

 リズム・音楽ゲーム、いわゆる“音ゲー”界の大物の電撃退社に、インターネット上に衝撃が走った。

「Dance Dance Revolution」シリーズ(DDR、コナミアミューズメント)、「SOUND VOLTEX」(SDVX、同)シリーズのサウンドディレクター、「BEMANI」(同)シリーズの開発者として知られる作曲家・ゲームクリエイターの田口康裕(TAG)氏が6日、Twitter上でコナミを退社したことを報告した。今後はフリーランスの作曲家として活動していくという。Twitter上では「TAG退社ショックだ」「トレンドにTAG退社…だと?さみしい…」などの声が相次ぎ、「TAG退社」は同日午前、トレンド入りした。

 田口氏は高校卒業後、コナミスクールを経てコナミに入社。「BEMANI」シリーズで100曲以上を作曲したほか、DDRとSDVXでは譜面責任者を務めた。同社コンテンツのPRイベントには、DJ、キーボーディスト、ダンサーとして出演していた。田口氏はTwitter上で以下のように報告した。

「このたび15年勤めた会社から独立しフリーの作曲家として活動することにしました。作曲がメインスキルですが音ゲーの譜面作りやDJもできます。ご依頼はプロフ欄のメアドからお願いします。メッセージご意見ご感想はリプライからお気軽にどうぞ。形は変わりますがこれからもよろしくお願いします」

コロナ禍でのアーケードゲーム業界の不調も影響?

「BEMANI」シリーズは音楽ゲームの草分け的な存在のひとつで、第1作の「beatmania」は1997年にリリース。プレイヤーはクラブのDJとなって、画面上部から落ちてくるノートに合わせて、サンプラーとターンテーブルを模したコントローラーを操作する。いわゆる“ダンスゲーム”のDDRなどと合わせて、いわゆる“ダンスゲーム”のDDRなどと合わせて、同社の主力アーケードゲームシリーズとして人気を博し、全国各地のゲームセンターなどでその筐体が見られた。

 一方、コナミホールディングスが発表した2021年3月期のセグメント別事業利益によると、アーケードゲーム機などを担当するアミューズメント事業は前年同期比29億円減の24億円、スロット機などを手がけるゲーミング&システム事業は同39億円減で21億円の赤字だった。

 アーケードゲーム機の開発をしている大手ゲームメーカー関係者はTAG氏の退社に関して次のように語る。

「ひとつの時代の終わりなのかな、と思いました。うちの会社もそうですが、新型コロナウイルス感染症の影響で、ゲームセンターなどのアーケードゲームを主力としているメーカーはかなり厳しい戦いを強いられています。アーケードだけに注力しているわけではないでしょうが、コナミアミューズメントさんと取引しているクリエイターの知人も、このところ元気がありません。TAGさんがどのような経緯で退社することになったのかはわかりませんが、業界の苦境は少なからず影響しているのかもしれません。

 アーケードゲームが不調な一方、スマホ用ゲームなどの音楽ゲームは安定した収益を打ち出しています。フリーに転身しても作品を生かす場はたくさんあると思いますので、TAGさんの曲がゲームから消えることはないとは思います。とはいえ、特定のコンテンツで一時代を築いたクリエイターが、そのコンテンツから離れるというのは寂しいですね」

(文=編集部)

 

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