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社内で味方を作れる人と作れない人 両者の決定的な違いとは?

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 綿密なデータ収集とリサーチを重ねて立案し、ロジカルに説明した企画が社内であっさりボツにされて落ち込む人がいる一方で、自分の企画や提案をあっさりと通し、実現に向けてプロジェクトをどんどん進めていく人もいる。

 多くの会社で見かける対照的な両者。違いはどこにあるのだろうか?

プロジェクト推進力に直結する「巻き込む力」の正体


 その解の一つは「人を巻き込む力」だ。

 自分の提案や企画を勢いよく進めていける人ほど、相手を共鳴させたり、「一緒にやりたい」と思わせ、味方につける能力が高い。

 では、この「巻き込み力」の正体とはいったい何なのか?

 『相手を巻き込む伝え方』(鵜川洋明著、フォレスト出版刊)によると、市場動向の調査や、現状の問題点から発生した着想(アウトサイドイン)は、どんな人が考えても似たようなものになりやすいという。必然的に、周囲を感動させ、巻き込んでいけるような斬新なものは出にくくなってしまう。

 調査やデータ収集を起点に着想すれば、誰もが客観的に「正しい」と思う提案ができる。しかし、それは裏返せば「誰もが正しいと判断可能なこと」でもある。そこに目新しい感動はないのだ。

 もう一つ、こうした着想による提案には、提案者の「熱」が宿らない。自分が意味を感じていないものは、相手には決して響かないものだ。

 実は「巻き込み力」とは何かを考えるヒントはここにある。「アウトサイドイン」とは逆に、自分の興味関心や疑問、偏愛から発生した着想(インサイドアウト)が、相手を巻き込む力の源泉なのだ。

 自分の内なる思いや熱から発生した提案は、もしかすると合理性や客観性を欠いたものかもしれないし、到底実現できなそうなものかもしれない。しかし、だからこそ周囲の人が考えもしなかった目新しいものになる可能性もまた高い。

「何が実現できたら自分にとって本望なのか」
「自分がそれをする意味があることは何なのか」

 ここを起点に発想することが、人を巻き込む力を得るためのスタート地点なのだ。

 もちろん、これはあくまでスタート地点。周囲を巻き込んでいく提案をするためには、発想をそのまま企画にして提案するのではなく、自分の発想が世の中のどのようなニーズをつかむことになるのか、というアウトサイドインの視点から検討していく必要がある。また、その企画を、どのように発信し、伝えるべきかについても考えなければならない。

 本書では、インサイドアウトを起点とした発想法や企画術、そして自分の熱を伝え、相手を引き込んで「ぜひ一緒にやりたい」「手伝いたい」という味方を増やすための発信法について、ストーリー形式で解説されている。

 企画力をつけたい人、マーケティングに関わる人、そしていつか自分で事業を立ち上げたい人にとって、本書の内容を知っているといないのとでは結果に大きな差がつく。新しい年の初めに読んでおくと、今年の仕事が変わるかもしれない。(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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