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希望の党の復活か…小池都知事、国政復帰の動き、国民民主党と空疎な野党談合

文=編集部
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小池百合子東京都知事(東京都のHPより)

 玉木雄一郎代表の「国民民主党」と小池百合子東京都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会(都民ファ)」の合流話が進んでいる。両党は、昨年12月15日に玉木氏と小池氏が会談し、合同勉強会の発足で合意。12月17日に初回、今年に入り1月13日に2回目、1月27日に3回目と、勉強会を重ねている。

 合流話が飛び出したのは2回目の勉強会当日。「2月に行われる国民の党大会までに双方の代表が共同発表を行う予定」「都民ファの都議が国民に入党するかたちでの合流で調整」「小池氏の処遇が焦点」などといった情報が、関係者の話として複数のメディアで報じられた。だが、都民ファの内情に詳しい都政関係者は最終的な合流の合意に懐疑的だ。

「都民ファが国民に吸収されるかたちの合流では、都民ファにメリットがない。もともと都民ファは、都議選で獲得した100万票を国政選挙で他党に分散させず維持するのが目的。準備不足で断念したものの、昨秋の衆院選で国政進出を表明したのもそうした理由でした。

 玉木氏ら国民と連携するのは、小池氏の下、実働部隊である荒木千陽代表ら都議らに国政のノウハウがないためです。参院選で都民ファは東京選挙区のほか、首都圏の選挙区で候補者を擁立し、全国比例での擁立も検討している。だから、国民主導の吸収合併では意味がない。だいたい、国民の名前で都民ファ単独と比べてどれだけ票が増えるのか。相互推薦や選挙協力が現実的ではないか」

 一方、国民の玉木代表は前のめりだ。玉木氏が欲しいのは小池氏の“看板”。参院選の全国比例に支援団体である連合の組織内候補を4人抱えており、小池氏の名前と応援で比例票を上積みし、確実な当選に結びつけたいと考えている。玉木氏は合流話が報じられる直前に連合の芳野友子会長と会って、都民ファとの連携や合流について伝えたとされる。

小池氏と玉木氏と前原氏は同床異夢

 だが、都民ファとの合流について、国民のなかが一枚岩かというと、そうでもない。一歩引いて様子見なのは、日本維新の会との連携を重視する前原誠司選対委員長だ。1月21日に出演したBS-TBSの番組で、都民ファとの合流について「政策が一致すればありだ」としながらも、「何が目的で何が手段なのかということを、ちゃんとわきまえる必要がある」と発言し、前のめりな玉木代表とは明らかに距離があった。

 両党の合同勉強会や「連携」までは歓迎していた前原氏が、「合流」と聞いて突き放したのは、維新の松井一郎代表の厳しい一言があった後。松井氏は「政策の一致のない野合談合にはくみしない」「希望の党の復活。選挙のたびに目の前の足し算ばかり。有権者からおかしいと思われる」とバッサリ切り捨てた。

「前原氏は京都が地元。関西圏で大阪と兵庫にすでに参議院の議席を持っている維新は、今回、京都での議席獲得を狙っている。維新は前原氏と連携や選挙協力で協議を進めており、京都についても協力する方向です。改選2議席の京都は、現職が自民党と立憲民主党で、立民は福山哲郎前幹事長ですが、前原氏は『国民京都府連としては福山さんに一本化する義理や借りはまったくない』と地元紙のインタビューで公言した。前原氏は維新と連携して、福山氏を落選させたいのでしょう」(維新関係者)

 そもそも松井代表と小池百合子都知事は犬猿の仲とされる。維新は東京選挙区での候補者擁立が確実であり、維新と都民ファの連携は簡単ではない。小池氏と玉木氏と前原氏は同床異夢。2月に合流は、本当にあるのか。

(文=編集部)

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