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パチスロ5号機完全撤去でユーザー卒業&ホール閉店ラッシュは“終わりの始まり”か

文=清談社
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パチスロを遊技する人々(「Wikipedia」より)
パチスロを遊技する人々(「Wikipedia」より)

 今年1月末にパチスロ5号機が完全撤去となったことが、一般メディアでも大きく取り上げられた。しかし、新規則に準拠した6号機は射幸性に乏しく、このタイミングでパチスロを卒業するというユーザーが続出。その影響を受けて閉店するホールも増えており、パチスロ業界は未曾有の不景気に苛まれている。

 その裏には、ユーザーだけでなくホール側も世代交代が進まず、市場がシュリンクする一方という負のスパイラルが起きているという。

ユーザーもホールもパチスロは卒業?

「2018年に新規則機の6号機が登場してからも、5号機は『みなし機』としてホールに設置され、主力機となっていました。歴代で最もギャンブル性が高いといわれる4号機には劣るものの、『まどマギ』(SLOT魔法少女まどか☆マギカ)や『バジ絆』(バジリスク~甲賀忍法帖~絆)などのヒット機種が生まれ、根強い人気を誇りました。しかし、6号機では『Reゼロ』(Re:ゼロから始める異世界生活)が軽く盛り上がったくらいで、歴代のヒット機に匹敵する台は出ていないのが現状です」(パチンコ業界関係者)

 新基準に準拠した6号機は最大獲得枚数2400枚のリミッターがあり、5号機よりも射幸性が劣る。出玉が抑えられたぶん長く遊べるとうたうが、ユーザーの人気は下火だという。そのため、ホール側も旧規則機から最大限の収益を出そうと5号機を甘めに、6号機を辛めに調整するケースが多く、それが結果的に「6号機は出ない」という印象をより強くしてしまった。

 新規則機への完全移行を機に「これでスロットは卒業」というユーザーも増えており、それに伴い閉店に追い込まれるホールが続出。今年1月には、少なくとも124のパチンコ店が閉店・休業したといわれている。

「本来なら2月以降のユーザーの動向をうかがってから進退を決めるのが筋ですが、パチスロ店は台を撤去したら違う台を導入しなくてはならない。その入れ替え費用が捻出できず、閉店してしまうのです。台の価格は年々高騰化しており、現在では1台50万円ほど。1月まで5号機をメインに稼働させていた小規模店が新規則機に総入れ替えするとしたら、その経費は5000万円以上かかります。現在の集客を支える人気台を失った上に、高額な入れ替え費用がかかるとなると、営業を断念するのも無理のない話です」(同)

 ユーザーと同じく、ホール側も「これを機に卒業」と考えているというのだ。その背景には、パチスロ店経営者も世代交代の時期を迎えている事情があるという。

「パチスロ専門店の多くは、ブームとなった4号機のときに新規参入が増えましたが、その世代の経営者はパチスロそのものにこだわりがなく、儲からないなら飲食など他の業種に投資する。老舗のパチンコ店や大型チェーンは家業として身内に継がせることが多いですから、中小のパチスロ専門店の方がビジネスとしてドライな印象はありますね」(同)

 ただし、パチンコの方もユーザーの世代交代は滞っている。特にコロナ禍において、その傾向はより強まった印象だという。

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