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白石和彌監督「女優の了承なき性的シーン」疑惑を否定 「盛り上げたい気持ちで…」と釈明

文=佐藤勇馬
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白石和彌監督

 綾野剛が主演した2016年公開の映画『日本で一番悪い奴ら』で女優への「性加害」疑惑が指摘されていることについて、監督を務めた白石和彌氏が「イベントで話した内容は事実でなかった」と釈明する文書を発表した。

 問題となったのは、2016年7月に白石監督や女優の矢吹春奈らが出席した『日本で一番悪い奴ら』のトークイベントだ。

 同イベントで、白石監督は綾野が演じる悪徳警察官と矢吹演じるホステスの大胆な濡れ場シーンについて「当初は台本になかった」と明かした上で、演出の相談をしていた時に綾野が「監督、俺、したいっス」などと申し出たため、急きょ性的シーンを追加したと告白。矢吹に対しては「もしかしたら(キスの)先までいくかも」という説明程度で、詳細を知らせずに撮影したという。

 当時の東京スポーツのリポート記事がSNSで拡散され、ネット上で「監督も綾野剛もヤバイ」「完全にハラスメント」などと批判が噴出。記事では「矢吹の色気にヤラれた綾野のスケベ心で急きょ(濡れ場が)追加された」「まるで“だまし撮り”だった」といった表現もあった。

 これを4日付の「週刊女性PRIME」(主婦と生活社)が『綾野剛の主演映画で「俺、したいっス」性的シーンが女優の“了承ないまま“撮影された過去』と題して報じ、騒動が拡大した。

 白石監督といえば、性加害やパワハラが横行していた映画界の体質を変えようといち早く声を上げ、2021年公開の監督作『孤狼の血 LEVEL2』の撮影前に全キャスト・スタッフが差別・セクハラ・パワハラの定義と対処法を学ぶ「リスペクト・トレーニング」を受講したことが話題に。6月に出演したNHK総合『クローズアップ現代』など、各メディアで映画界の性暴力やパワハラについて問題提起していた。

 また、昨年5月の「弁護士ドットコム」のインタビューでは「なぜここで脱ぐ必要があるのか、その意図を言葉を尽くして説明して、同意をもらうべきじゃないですか。それを、だまし討ちみたいなことをしなければ撮れないシーンって、一体何なんですか」と語っており、それと正反対の過去の発言が掘り起こされたことで炎上が加速したようだ。

 この事態を受けて、白石監督は8日付の自身のTwitterに「週刊誌記事につきまして」と題した文書を投稿した。

 白石監督は「イベントにおける演出と観客を前に少しでも公開したばかりの映画を盛り上げたいという私の気持ちが加味してしまったもので、事実ではありません」と自身の発言内容を否定。当該シーンについて「キャストと内容について真摯に話し合い、キャスト、マネージメントの方々にも事前にご了承を頂いた上で撮影しております」と説明した。また、当事者の矢吹に第三者を通して改めて確認したところ、撮影時の認識に相違はなかったという。

「ガッカリ」「逃げずに好感」と賛否両論

 白石監督はイベントでの発言で多くの人の誤解を招いたとし、「私の不徳の致すところと認識しております。ご迷惑をお掛けした皆様には、お詫び申し上げます」と謝罪。その一方で「いつも日本映画界の発展と改善を思いハラスメントや労働環境に関して発言して参りましたが、その思いに変わりはありません」として、「私自身、失敗を繰り返しながら、その都度反省し、アップデートをするためには何が出来るのか、スタッフ、キャスト、関係者と話し合っております」とコメントした。

 これにネット上では「はいそうですか、とは簡単に言えないなあ」「ハラスメント防止の先頭に立ってた人がこんな言い訳してるのガッカリ」「盛り上げるためのウソだったとしても、それを面白いと思っていた意識がヤバイよね」といった厳しい声が。

 その一方で「昔の発言を今のコンプラ意識で批判するのはどうなんだろう」「真偽はともかく逃げずに声明を出してくれたのは好感」「白石監督がハラスメント問題に真剣に取り組んでるのは間違いないので、これからも応援したい」「リップサービスまで叩くのは可哀想」といった好意的な意見もあり、賛否両論となっているようだ。

 いずれにしても、白石監督自身が熱心に性加害やパワハラの問題に向き合っているということもあって、疑問が残ったままだとそうした活動の説得力が失われてしまう。まさに、今回の騒動については「言葉を尽くして」説明していく必要がありそうだ。

佐藤勇馬/フリーライター

佐藤勇馬/フリーライター

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

Twitter:@rollingcradle

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