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薬品臭い冷凍みかん…業務スーパー、あえて賛否両論の食品5品を実食レビュー

取材・文=A4studio
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業務スーパー「揚げなす乱切り」

 神戸物産が展開する「業務スーパー」といえば、飲食店向けに限らず一般客向けにも販売を開始したことでその名を広く知られるようになった人気の食品スーパーマーケット。牛乳パック型の容器に入った自社製の大容量スイーツから、世界各国から仕入れた珍しい輸入食品まで、その豊富な品揃えとお財布に優しい価格設定で今なお注目を集めている。

 問屋を介さない直接取引などで、高品質の商品を低価格で提供してくれる企業姿勢が人気を呼び、2022年8月末時点で直営店とFC店を合わせて982店舗を展開するなど、コロナ禍続く食品小売業界でも好成績を記録している印象だ。

 しかし、そんな人気の「業務スーパー」だが、豊富なラインナップのなかには、少々「うーん……」と首を傾げてしまうような賛否両論の品も混ざっている。そこで今回は、“要注意(?)な業務スーパー食品”を5つ選出し、その要注意ポイントを解説しているので、賢いお買い物の一助になれば幸いである。

揚げなす乱切り/213円(税込、以下同)

 まず紹介するのは、「業務スーパー」でも使い勝手が良いと多くのユーザーから好評を得ている「カット済み冷凍野菜」のシリーズから「揚げなす乱切り」だ。袋を開けてそのまま使える便利さが自慢の同シリーズだが、ある点が賛否を呼んでしまっている。

 それは油っぽさ。本品は、食べやすいサイズに乱切りにされた「なす」を一度素揚げにし、それを冷凍にしているのが特徴。しかし、解凍してみると染み出した汁の表面に油膜がびっしりとつくほどにオイリー。確かに「なす」は油と組み合わさることでその美味しさをグッとパワーアップさせるが、このオイリーさは人によってはやりすぎと感じるかもしれない。

 もうひとつ気になったのが、その食感だ。解凍した「なす」はべちょべちょで、歯ごたえはないに等しい。麻婆茄子を作ろうと炒めているうちに気づけば崩れてしまう……なんてこともしばしばで、見た目や食感を重視する人には、どうしても気になってしまうポイントといわざるを得ないだろう。

冷凍みかん/213円

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 次も冷凍食品のジャンルから。この「冷凍みかん」もSNSでかなり賛否が分かれてしまっているようだ。1房ごとに切り分けられているので、そのまま食べてもよし、デザートに使ってもよし、お酒にアクセントで入れてもよしと、その使いやすさは確かに評価できるのだが、問題はその味にある。

 SNSで「薬品臭い」と評されることもあるように、一口食べてみるとプーンと鼻をつく薬品風の香りがした。だが、裏面の原材料名を見る限り、何か薬品などは使っている様子はない。ということはシンプルにみかんの品質によるものなのだろうか。いずれにしても苦手な人が一定数いるのも頷ける匂いだ。

 そして解凍するとビシャビシャと水っぽく、果実のフレッシュさが感じられないのも気になった。だが、一番悩ましく感じたのは、甘みのなさだ。ほとんど甘みを感じないので、ここまで述べてきた気になるポイントがより際立っている印象を受けてしまったのである。

ナポリタンサラダ/318円

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業務スーパー」といえば、大容量な食品も多くの消費者を魅了しているポイントだろう。この「ナポリタンサラダ」も、1kgで318円とコストパフォーマンスは抜群だが、その味には少々注意が必要かもしれない。

 よくコンビニのお弁当などに、クセになるケチャップ味のナポリタンが入っているが、あれに近いお惣菜風のナポリタンがたっぷりと楽しめる食品となっている。そのままお酒のおつまみにしてもよし、子どもたちのお弁当に入れてもよしで、使い勝手は悪くない。

 だがその味が、購入時のイメージと違うと感じる人もいるかもしれないのだ。というのも、ナポリタンと言われると多くの人がケチャップ味をイメージするだろうが、本品は甘さ控えめのフレッシュなトマトソース味。わかっていれば十分美味しいのだが、ナポリタンと言われて想像する味とはかなりの乖離があると感じた。そのギャップが賛否両論を呼んでしまったのだろう。

厚焼玉子(チルド)/149円

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 お惣菜系のラインナップからもう一品。この「厚焼玉子(チルド)」は、自分で作るとなると、かなりの手間と技術が必要とされる厚焼玉子を真空パック詰めにし、開封後すぐに食べられる一品。

 その手軽さは確かに評価できるポイントだろうが、実は食感にかなりのクセがあるのである。厚焼玉子といえば、その柔らかな口当たりが美味しさの決め手と思う人も多いだろうが、本品は木綿豆腐のような食感で、厚焼玉子といわれてイメージする食感とは少々違う印象だ。

 ネット上でもその食感に違和感を覚える人は少なくないようで、「むっちりとした密度が受け入れられない」と否定的な声も多い。また、その甘さもかなり強め。慣れてしまえばそういうものとして食べられるが、舌に合わないという声が多いのは理解できる。

大盛カルボナーラ/235円

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 最後に紹介するのは、茹でたパスタと絡めるだけですぐできてしまう便利さが魅力の、レトルトパスタソース「大盛カルボナーラ」だ。この商品はパウチのパスタソースが3つセットで、一個あたりの値段は約78円と良コスパ。

 だが、その味には少々疑問が残る。実際に茹でたパスタと和えて食べてみると、全体的に味やコクが薄く感じられたのだ。薄味好きにはちょうど良いのかもしれないが、カルボナーラの魅力といえば濃厚さだろう。そう考えるとどうにも決め手に欠けるぼんやりとした味なのは否めない。

 また、言われないと気がつかないレベルの小ささのベーコンも気になった。味のベースは決して悪くないので、自分でベーコンを足したり、卵の黄身を落としたり、ブラックペッパーを振ったりなど、少々アレンジを加えるとぐっとまとまりが良くなるだろう。

 今回紹介した「業務スーパー」の要注意食品たちだが、懸念点はあれど良い点も確かにあった。人によっては十分満足感を得られることもあるはずなので、本記事を参考に実際に購入してみてその味を確かめてみるのもいいかもしれない。

(取材・文=A4studio)

※情報は全て2022年10月7日時点のものです。

A4studio

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エーヨンスタジオ/WEB媒体(ニュースサイト)、雑誌媒体(週刊誌)を中心に、時事系、サブカル系、ビジネス系などのトピックの企画・編集・執筆を行う編集プロダクション。
株式会社A4studio

Twitter:@a4studio_tokyo

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