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テレ朝、ポスト弘中は田原萌々と鈴木新彩?粒ぞろいもエースの後継者は不透明

文=上杉純也/フリーライター
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テレ朝で今、一番活躍している女子アナは?
テレビ朝日本社(「Wikipedia」より)

 2023年も2週間近くが過ぎた。その間、あまり目立った話題がなかった女子アナ界だが、ここで気になることが1つある。新たな年を過ごすなか、2022年に活躍した女子アナといえば、どんな顔ぶれが並ぶのか、ということだ。

 そこで今回は、あらためて昨年活躍した女子アナたちをNHKと民放キー局5局、それぞれベスト5形式で検証していきたい。第1回はテレビ朝日編をお送りしようと思う。

第5位:三谷紬アナ

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テレビ朝日HPより(以下同)

 まず第5位は、2017年入社の三谷紬(つむぎ)アナである。この珍しい名前の由来は、実家が呉服屋を営んでいることによる。つまり着物の“紬”から取られたワケだが、紬という着物は「丈夫で、裏表がなく、長く愛される」といわれており、三谷アナの名前にも、「丈夫(元気)で、裏表がなく、長く愛される子」になってほしいという両親の想いが込められているのだという。

 そんな三谷アナは、今年で入社7年目。現在の担当番組は『アベマ倍速ニュース』(AbemaTV)の月曜MC、『新日ちゃんぴおん。』(新日本プロレスのプロレスラーによる“プロレスバラエティ”)のプレゼンター、『まだアプデしてないの?』と『ラブ!!Jリーグ』の、それぞれ進行役を務めている。ただ、4番組あるものの、ゴールデンタイムやプライムタイムでの地上波番組を担当していない点が、やや弱いところだ。

 それでも5位にランクインした理由は、テレビ朝日の公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』で、「いつでもウェディングドレスが着られるように」と10キロの減量を宣言したことにある。このダイエット企画がスタートしたのは2020年3月だが、昨年3月31日の生配信で体重測定を敢行し、見事10キロのダイエットに成功し、「やったー!」と喜びを大爆発させた。途中、リバウンドに苦しみながらもマイナス10キロを達成したことが大反響を呼び(累計約573万回再生超えも)、青年漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』(集英社)の2022年8月1日発売の第35号で表紙を飾ったほどだ。

 さらに注目したいのは、『新日ちゃんぴおん。』を担当したことで非常に新日に詳しくなったこと。かつてアナウンサーの研修期間中にプロレスの激しい映像を見ていられなくなり、途中で投げ出してしまったくらい苦手だったが、今では時間があれば会場に足を運ぶ、自他ともに認める“プ女子”なのである。ダイエットとプロレスという2つの話題をきっかけに、今年は大きく飛躍したいところ。

第4位:森川夕貴アナ

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 続く第4位は16年入社の森川夕貴アナだ。森川アナは昨年秋まで『報道ステーション』の木・金の女性メインキャスターを担当するなど、入社以来一貫して報道畑メインである。『報ステ』卒業後も『サンデーステーション』の女性メインキャスターを継続しつつ、平日夕方の『スーパーJチャンネル』の火〜金メインキャスターを担当。完全にテレ朝平日夕方の“報道の顔”として定着したと言っていいだろう。

 そんな森川アナの魅力のひとつが、“はかない和風美人”とでもいうようなオーラを纏っている点だ。そこに落ち着いた声色と透明感のある笑顔が加わっており、まさに清楚で上品、そしてしっかりしたイメージが漂っているのである。その佇まいがアラサーを迎えて、さらに増した感じだ。いつも変わらぬ安定した仕事ぶりも実に見事。これからもテレ朝の報道番組の中心的存在として活躍してくれるに違いない。

 その一方で、テレ朝公式のYouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』で配信されている愛猫と戯れる動画“やっぱり猫が大好き”では、テレビでの落ち着きぶりとはうって変わって大興奮する森川アナの姿を堪能することができる。この激しいギャップも彼女の魅力である。

第3位:渡辺瑠海アナ

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 さて、ここからいよいよベスト3の発表となる。第3位は、渡辺瑠海アナだ。2020年入社の3年目という若手ながら、今やすっかり『報道ステーション』の“顔”となった。同番組の月〜木の女性メインキャスターになって1年2カ月余りが過ぎたが、スタジオトークの場面では、共演する大越健介キャスターや小木逸平アナから話を振られると、しっかりと自分の意見を述べている。かと思えば、自らチャームポイントだと語る満面の笑みを浮かべ、場の空気を弾ませる場面も多々ある。ちなみに、彼女は笑うと左頬にはえくぼが1つ、右頬には2つできるという。

 さらに、大越キャスターも小木アナも鋭く切り込むタイプなので、ときとしてマウントの取り合いになってしまう印象がある。これで渡辺アナまでもが前に出るタイプだと調和が取れなくなってしまうのだが、お嬢様然とした育ちの良さを感じさせ、一歩下がった雰囲気を醸し出している点は見逃せない。肝心のアナウンス力も、入社3年目とは思えないほど高い能力を示す。可愛らしい声質をしているが、伝えるニュースの内容によって、落ち着いたトーンの声でちゃんと対応している点はさすがである。

第2位:斎藤ちはるアナ

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 惜しくも第2位となったのは、斎藤ちはるアナである。入社1年目から担当していた『羽鳥慎一モーニングショー』は去年の春で卒業したものの、直後から、同番組の前に放送されている『グッド!モーニング』の総合司会の1人に起用され、引き続き局の“朝の顔”を務めている。

 さらに『林修の今、知りたいでしょ!』と『ナニコレ珍百景』というゴールデンタイムの人気2番組で、いずれも進行役を担当。実はテレ朝のゴールデンタイムでレギュラー番組を2本持っている女子アナは、なんと斎藤アナだけなのである。加えて、動画配信サービス「TELASA(テラサ)」で絶賛配信中のコンテンツを紹介する深夜の不定期番組『テラサってる?』でもナビゲーターを務めており、午前・夜・深夜の3時間帯で番組を担当中だ。まさにテレ朝の情報・バラエティ番組を引っ張る女子アナの中心的存在といっていい。この勢いは今年も衰える気配がなく、ますますの活躍が期待できそうだ。

堂々の第1位は弘中綾香アナ

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 さて、いよいよ第1位だが、当然この人、弘中綾香アナである。出演番組は『激レアさんを連れてきた。』『ノブナカなんなん?』『あざとくて何が悪いの?』の3本。それぞれ自身の強みを生かした進行ぶりとトーク力で、圧倒的な人気と“弘中ポジション”を維持し続けている。なかでも特筆すべきは、“頭の回転が速く、番組によって話し方のトーンが変わる”点だろう。瞬発力が抜群に高いのである。

 さらに、その頭の良さを活かして『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』に解答者として不定期出演中で、弘中アナも斎藤アナ同様、テレ朝のバラエティを牽引する女子アナの1人なのである。ならばなぜ斎藤アナが2位で弘中アナが1位なのか。

 それは、なんといっても“まさかの電撃結婚”に尽きる。衝撃度では2022年でNo.1の出来事だったといっても過言ではない。弘中アナといえば、『ミュージックステーション』担当時に某ミュージシャンとの熱愛報道があったが、今回はまったくのノーマーク。まさに“寝耳に水”の出来事だった。昨年9月30日に一般人男性と婚姻していたことが報じられると、これを受けてテレビ朝日から弘中アナのコメント入りで正式に結婚が公表され、世間を大いにざわつかせた。

 現役女子アナとして一時代を築いている最中といえる彼女の結婚は、男性ファンにとってまさに“大事件”にほかならない。それでも弘中アナの凄いところは、昨年12月に「ORICON NEWS」が発表した『第19回 好きな女性アナウンサーランキング』で見事4連覇を達成し、根強い人気ぶりを示した点だろう。今年、5年連続1位を獲得すれば、2008年の高島彩アナ(フジテレビ/当時)、2017年の水卜麻美アナ(日本テレビ)に続く3人目の“殿堂入り”が実現する。

 結婚以外にも、昨年9月には初のエッセイ『アンクールな人生』(KADOKAWA)を発売し、「かわいいだけじゃやっていけない」と悟った幼少期、自ら“暗黒期”と称する中学時代など、半生を告白。その自由な発言が、単なる毒舌や作られたものではなく、本人の素の言葉であることが観る側にも理解されているようで、女性からの支持も厚いことが彼女の強みだ。それだけに、今年5年連続の首位獲得は濃厚とみる。

 さて、今回選んだテレ朝の女子アナの顔ぶれを見てみると、30歳超えが1人、20代後半が2人、20代中盤が2人と、年齢的にバランスの良い布陣となった。それでも唯一気になる点は、“エース・弘中アナ”の後継者が不透明な状況だということだ。

 そこで、弘中アナのあとにベスト5入りする候補として、注目したい人材が2人いる。入社2年目の田原萌々アナと、新人の鈴木新彩アナだ。田原アナは現在、『スーパー Jチャンネル』の月・火・木と隔週の金曜に出演しているほか、『サンデーステーション』のスポーツキャスターと『くりぃむクイズ ミラクル9』の進行アシスタントを担当。報道、スポーツ、そしてバラエティと、それぞれジャンルの違う番組で自分の色をしっかり出すとともに、役割も堅実にこなすオールラウンダーの活躍ぶりをみせている。

 一方の鈴木アナは昨年秋、『ミュージックステーション』のサブMCに大抜擢され、一躍話題となった期待のルーキーだ。ともに“ポスト弘中”の資格は十分。今年はその足がかりをつかむ1年となる。どれだけ活躍できるのか、期待したい。

上杉純也/フリーライター

上杉純也/フリーライター

出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーのライター兼編集者に。ドラマ、女優、アイドル、映画、バラエティ、野球など主にエンタメ系のジャンルを手掛ける。主な著作に『テレビドラマの仕事人たち』(KKベストセラーズ・共著)、『甲子園あるある(春のセンバツ編)』(オークラ出版)、『甲子園決勝 因縁の名勝負20』(トランスワールドジャパン株式会社)などがある。

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