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「PayPayアカウントがロック→残高が返金されず消滅」との投稿、運営会社の見解

文=Business Journal編集部、取材対象=PayPay
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PayPayの公式サイトより
PayPayの公式サイトより

「●●Pay」などのスマホ決済サービスに給与を直接チャージする「デジタル給与」が解禁される。銀行口座に振り込まれた現金から普段利用するスマホ決済アプリにチャージする手間がなくなる一方、スマホ決済アプリの予期せぬアカウントロックなどで給与として振り込まれた残高を利用できなかったり、残高が消滅してしまうリスクを懸念する声もあがっているようだ。

 企業が従業員のスマホ決済アプリに給与を支払うことを認める労働基準法の省令(改正)が4月1日に施行され、参入する決済事業者が出ればデジタル給与が始まる。もっとも、決済事業者は破綻した場合には速やかに利用者に返金処理をできるよう保証会社や保険会社と契約することがガイドラインで定められており、その保証金額は各利用者の残高に関係なく「100万円×利用者数」と決められていることから、決済事業者の参入には高いハードルがある。

「会社側としては面倒な労力をかけてまで、現行の銀行口座への給与振り込みとは別にスマホ決済アプリへの振り込みにも対応する理由が薄い。Payアプリのほうに振り込んでほしいと希望する社員も、それほど多いとは思えない。また、Payアプリへの振り込みを選択した社員への給与が100万円を超える場合は、超過分を銀行口座のほうに振り込まなければならないとも聞くので、経理業務が煩雑になる。デジタル給与の利用が広がるのかは疑問」(中規模企業役員)

 一方、スマホ決済アプリ側の懸念を指摘する声も少なくない。普段から利用する人のなかには、ログインしようとした際に何度もパスワードを間違えてアカウントがロックされたり、なぜか1回目のパスワード入力でロックされた経験がある人もいるだろう。たとえば今月にはあるPayPayユーザーが、アカウントがロックされたのでカスタマーセンターに問い合わせたところ、当該アカウントはもう使用できないと言われ、さらに残高分の返金も受けられないという説明を受けたとTwitter上に投稿。これに対し、

<僕50万やられて半年かけてとりかえしましたよ>

<解約できるが入金した残高は払い戻しできないそうで没収されます>

<残高返さないのはやばすぎ>

<使うの怖くなります>

<給料口座になってこれやられたらアウトですね>

などのリプライがみられる。

PayPay株式会社の見解

 果たして、こうした事態は実際に起こり得るのだろうか。運営元のPayPay株式会社に聞いた。

――アカウントがロックされたことで残高が消滅してしまう(=返金されない)ということは、あり得るのでしょうか。

PayPay株式会社 PayPayサービス利用規約(第1章 総則、11. 投稿などの削除、サービスの利用停止、アカウントの削除について)に則り、規約に違反する行為が疑われる場合アカウントへのアクセスを停止することがありますが、アカウントがロックされたことで残高が消滅することはありません。必要な確認が取れた場合、制限の解除や返金を行います。

――この投稿者に表示されたPayPay上のエラー画面には「短時間に多数のログイン失敗を検知しました 安全のため、アカウントを一時的にロックしました 時間を置いて再度お試しください」と記載されていますが、この投稿者は1回目のログインでこのエラー画面が表示されたと報告しています。このような現象は起こり得るのでしょうか。

PayPay株式会社 PayPayサービス利用規約(第1章 総則、11. 投稿などの削除、サービスの利用停止、アカウントの削除について)に則り、規約に違反する行為が疑われる場合アカウントへのアクセスを停止することがありますが、必要な確認が取れた場合、制限の解除や返金を行います。

――PayPayのアカウントを解約すると残高は返金されない(=消滅する)というのは事実でしょうか。

PayPay株式会社 アカウントをユーザーが自ら削除した場合は、同アカウントに記録されたPayPay残高、利用履歴、その他一切のお客様の権利および情報は消滅します。

(文=Business Journal編集部、取材対象=PayPay株式会社)

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