あの株価“爆上がり”新興企業の正体?上場からたった1カ月で株価10倍
国内はNTT系とアマゾンが2強
企業のクラウド利用は、これからが本番だ。老朽化した情報システムを入れ替える際に、サーバーやソフトウェアを自前で購入せず、クラウド経由に移行する企業が増えている。サーバーの導入・保守のコストが不要になり、情報システムの経費を削減できるのが最大のメリットだ。
クラウドサービスの世界では、米アマゾン、セールス社、米マイクロソフトが御三家だ。米グーグルも加えて四天王と呼ぶこともある。一方、国内ではNTTコミュニケーションズとアマゾンジャパンが2強だ。セールス社はテラスカイと資本提携して日本市場の新規開拓を狙っている。
クラウドサービスの国内市場規模は、14年度で1461億円(ITR調べ)。サーバー機器やソフトの売り上げはなく、サービスを提供するだけだから市場規模は小さい。そのため、NTTデータやNECなど、従来型の企業向けシステムを担ってきたSI大手はクラウド事業に乗り気ではない。
テラスカイはクラウド事業の専業業者として株式公開にこぎつけ株価が暴騰。かくして先行者利益をフルに享受したのだ。
(文=編集部)