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消費者から買い物の楽しみを奪った総合流通大手
総合流通大手は米国発祥のチェーンストア理論に基づき、ひたすらチェーン運営の効率化を追求してきた。その結果「同質化の競争」に陥り、今では総合スーパーも大手百貨店もショッピングセンターも基本的な品揃えや売り場構成はどこもみな同じ。それが「消費者から買い物本来の楽しみを奪ってしまった」(経営コンサルタント)といわれる。
そうして成長が行き詰まった総合流通大手の傍らで、製造小売りによる圧倒的な価格競争力と商品力を発揮するユニクロ、ニトリなどの専門店、個店経営による地域ニーズに合った品揃えの魅力で客を引き寄せるヤオコー、オオゼキなどの地域食品スーパーが台頭、成長してきた。
「7軒の専門店が軒を並べる商店街」といわれるドンキも、時間消費型消費の楽しさと意外な商品を見つける買い物のレジャー化で消費者に支持され、成長してきた。
こうして見ると「広く浅く同質の小売業」は、明らかに消費者が見向きもしない業態になりつつあるのは明らかなようだ。
(文=福井晋/フリーライター)
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