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鳥貴族は今年2月からエリアマネージャー以上を対象に、部門別採算制度の運用を始めた。20年7月期以降、直営全店で展開を図る。20年7月期はアメーバ経営の浸透をさらに図り、採算性の向上に取り組む。営業利益10%増という強気の予想を立てているのはこうした背景がある。
9月末時点で直営店(413店)とフランチャイズ店(246店)合わせて659店を運営している。従来は年70~80店を出店していたが、19年7月期は直営店の出店を初めて凍結した。客数が前年並みに戻ってきており、客単価が回復するなどの条件が整い次第、出店を再開する。これまでは関東、関西、東海地区の大都市圏に出店してきたが、大倉忠司社長は「地方に出店する」と述べた。
9月18日、2024年7月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画を発表した。22年7月期には米国に初出店する。24年7月期で売上高450億円、売上高営業利益率8%(19年7月期は3.3%)を目指すとしている。
アメーバ経営の導入はまだしも、地方出店、米国進出は鳥貴族の企業体力や知名度(ブランド力)からみて、かなりハードルが高い。再び低空飛行の経営にならないようにするには、体力に見合った経営しかないはずだ。
消費税率10%後、小売り・飲食チェーンは値下げによる究極の体力勝負に突入するといわれている。鳥貴族の米国進出には黄色信号が点る。
(文=編集部)
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