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「北尾構想」始動…SBI、地銀の“中央銀行”化か 巨大地銀連合誕生を国も後押し

文=編集部
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 地銀SBIの社員が常駐し、資産運用の相談に応じる共同店舗も増えてきた。9月に開設した京葉銀行本店の「マネープラザ」で7例目。10月には、じもとホールディングス(きらやか銀行と仙台銀行が12年に経営統合)傘下のきらやか銀行との共同店舗がオープンする。

スルガ銀へ出資の可能性も

 東京株式市場では島根銀の「次」を探す思惑から、福島銀行や栃木銀行が買われた。SBIは上場している銀行のうち、株価が相対的に安いところにしか関心がないとみられている。「長野県の第2地銀、長野銀行が2番手」(前出の有力地銀トップ)との指摘もある。長野県の県金庫、八十二銀行が長野銀の吸収合併に難色を示しているという情報も流れている。

 金融界が注視しているのは、経営再建中のスルガ銀行だ。SBIはかねてから支援に意欲を示してきた。筆頭株主の創業家との関係解消やシェアハウス問題の解決が進めば、SBIがスルガ銀に出資することが現実味を増す。SBIにとって、グループで地銀の商売を独占できるメリットは大きい。独占禁止法のハードルを乗り越え、地銀再編の切り札となるかもしれない。

「金融庁が2020年度に地銀再編について独禁法の適用除外とする特例法の提出を検討している。SBIにとっては、援護射撃を期待できるかもしれない」(永田町筋)

 9月中旬、福井銀行と福邦銀行が包括連携に向けて検討を始めた。福井県下の2行が将来の経営統合に向けて踏み出したのは、「北尾さんのアナウンス効果による」(別の有力地銀の頭取)という声も聞かれる。

(文=編集部)

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