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社内は関CEOを望んでいた。つまり、関氏を「副COO」という不思議なポジションに就けたのは、社内融和のための日産対策。ルノーが決めた。内田CEOとアシュワニ・グプタCOO。
グプタ氏は三菱自動車COOだったがルノー出身。つまり、2トップがルノーに近い。
今後はフェーズが変わる。ルノーはフィアット・クライスラー・オートモービルズとの経営統合をまだ諦めていない。ルノー、フィアット、日産、三菱の4社で持ち株会社をつくってグループ化を目指す可能性が高い。
日産はルノーによる子会社化に抵抗しているが、この場合、直接的に日産がルノーの子会社になるわけではないのでやりやすい。日産問題が落ち着いたところで、ルノーが動く。決算を含めて日産が落ち着く見通しは立っていないが。
ルノーが日産を子会社化しようとしたのは、カルロス・ゴーン元会長の力が強くなり、ルノーの言うことを聞かなくなったから。それで子会社化しようとした。ゴーン氏がいなくなった今、ルノーにとっては内田新CEOがルノーに逆らわないかたちで業績改善を含め、ちゃんとやってくれれば、日産株式の50%超を持つ必要性はない。現状のままでよいのだ。
(文=有森隆/ジャーナリスト)
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