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こうしてワタミは全国展開のスピードを上げ、650~700店舗近くまで出店した。店長のレベルが低下したり、サービスの質が下がったりしても、誰にでもオペレーションできるシステムが構築されていたので問題は先送りされた。
ワタミが全国展開してゆく中で、センターは全国12カ所で稼働するようになったが、それはもろ刃の剣でもあった。店舗が増えている時は強い味方になったが、ワタミが15年度から16年度にかけて190店舗近く閉店し、国内500店舗体制以下に縮小するのに伴い、稼働率が下がり、赤字を垂れ流すことになった。
とはいえ、ワタミは中長期的に多様化、専門店化した店を増やす方針である。またセンターは宅食事業のベースともなるので、簡単に閉鎖するわけにはいかないだろう。
いずれにせよ、センターを増やしていった00年代前半以降、ワタミは、外食事業をベースに農業、宅食、介護、メガソーラーなどへ事業を拡大・発展させた。この時期がワタミの頂点であったといえる。
(文=中村芳平/外食ジャーナリスト)
※後編へ続く
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