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東電に石破茂の娘入社、楽天にケネディ駐日大使の息子…有力者の子供が大企業に続々

文=編集部
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 スマートフォン(スマホ)ゲーム「白猫プロジェクト」「魔法使いと黒猫のウィズ」の人気で急成長を遂げたコロプラは、社外取締役に元陸上選手の為末大氏を起用する。12月下旬に開く定時株主総会の決議を経て就任する。アスリートの経験を生かし「経営に対する監督機能の強化や経営全般に係わる有益な助言及び提言をいただけるものと判断した」と、同社は説明している。

 為末氏は01年の世界選手権男子400メートル障害で、日本初の銅メダルを取った。引退後、新国立競技場の建設計画を検証する文部科学省の第三者委員会委員を務めた。

 コロプラは従来型携帯電話向け位置情報ゲームからスタート。11年9月にスマホゲーム向けに参入して急成長。11年9月期に22億円だった売上高は、12年9月期50億円、13年9月期167億円、14年9月期は535億円と急速な伸びを見せている。15年9月期の売上高は前期比35%増の723億円、純利益は49%増の194億円と快進撃中だ。

菊池桃子氏

 有力者の血縁者や有名人を起用する例は、民間企業に限らない。

 タレントの菊池桃子氏は、安倍政権が掲げる「1億総活躍社会」の実現に向けた国民会議の民間議員に起用された。元アイドル歌手のイメージが強いが、第一線を退いた後、法政大学大学院に通い、12年からは雇用とキャリア形成を研究する戸板女子短期大学の客員教授となった。

 国民会議で菊池氏は積極的に提言を行い、議論をリードしているそうだ。第1回の会議で菊池氏は、「1億総活躍とは、ソーシャル・インクルージョンという言葉で説明できるのではないか」と提唱した。直訳すると「社会的包摂(ほうせつ)」。社会的に弱い立場にある人々を社会の一員として包み支え合うことだと菊池さんは説く。障害者だけでなくホームレスや失業者が社会の一員として暮らせるように支えることで解決を図ろうというものだ。

 今年、ファンケルは日本フィランソロピー協会から「ソーシャル・インクルージョン賞」を授与された。全国の福祉施設を社員が訪問してメイクセミナーを行ったり、特別子会社を設立して障害者の雇用の促進に取り組んできた。菊池氏の発言をきっかけに、企業も障害者とどう向き合うか、社会的責任(CSR)をより強く求められるようになるかもしれない。
(文=編集部)

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