消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
今後10億円以上のM&A戦略も視野に海外展開により一層力を入れるが、そのためにも国内の丸亀製麺で資金を稼ぎ出す必要がある。長期計画の実現に向けて、丸亀製麺の首都圏攻勢を強化する意向だ。
一方、50年には人口規模で世界最大となるといわれているアフリカにも注目。テリヤキチキンの「teriyaki JAPAN」を出店、欧米のチェーンが参入しない時点で、未開拓地に根付くブランドを開発している。
トリドールがこのようなスケールの大きな戦略を推進できるのも、日本マクドナルドHDから流出した優秀な幹部を6~7人採用し、世界展開しやすい環境が整ってきたからだと思われる。社長の粟田氏は、「日本発の外食産業として、世界を舞台に新しい外食文化を創造する」と、大きな夢を語る。ほんの一昔前、ズルズルと食べる時の音が下品だと言われ、和食のうどん店を世界に展開することなど考えられなかった。しかし、今は時代が変わった。空前の和食ブームの中で今や欧米人、アジア人など世界各国の人たちが日本の箸を上手に使い、うどんやそばを食べるグローバル時代に突入した。「丸亀製麺」のトリドールが日本発の世界の外食企業に脱皮する可能性は大いにあるといえるのである。
(文=中村芳平/外食ジャーナリスト)
Business news pick up
RANKING
23:30更新関連記事
2024.11.21 18:05
2024.11.21 18:00
2024.11.20 22:21
2024.11.20 20:41