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中村芳平「よくわかる外食戦争」

感動的に美味いビールの店が開店!地獄の居酒屋業から、ついにあの大手チェーンが脱却

文=中村芳平/外食ジャーナリスト

 ボールタップサーバーは居酒屋チェーン店では同社にしか置いていないという、米国から輸入した最先端のサーバーだ。これまでのサーバーはビールの液と泡が別々に注がれるスタイルだが、このサーバーは違う。コックを一番手前まで引くと液が出てきて、これを上に持ち上げてゆくと泡に切り替わる。このサーバーの特徴は、一体注ぎにあり、従来より速く泡が出てきてきめ細かいので、口当たりもよい。サーバーのすぐそばにはグラス専用のシンクが備え付けられ、料理皿などとは別に手洗いし、氷水の中に保管している。このこだわりによって、通常のビールよりより冷えてよりおいしいビールが飲めるようになっている。

アサヒビールの監修のもと、独自のマイスター制度を導入、現在3名のビアマイスターがいます。通常価格より50円プラスすれば、ビアマイスターが『スーパードライ』などのビールをシャープな注ぎで提供します。これが看板商品の通称『マスターズドライ』です」(コロワイド広報部)

大箱居酒屋業態転換の切り札になるか

 THE DAD BODでは味と鮮度にこだわった9種類のビールを提供する。ちなみに料金は「アサヒスーパードライ」(600円/税抜き、以下同)、「エクストラコールド」(650円)のほか、英国を代表するビール「バス ペールエール」(650円)、ベルギービール「ヒューガルデンホワイト」(700円)などとなっている。女性向けに、ビールにカカオ、オレンジジュースなどを合わせたビアカクテル(700円~)も11種類、ワイン、ハイボールも用意している。

 健康志向に配慮した「POTATOタラモサラダ」(480円)、「サーモンのハーブマリネ シトラス風味」(480円)、3種盛り合わせ(1200円)など、デリカテッセンも15種類揃えている。最もビアホールの特徴を現しているのは、オープンカウンターのアイランドグリルで、塊で焼く1ポンドステーキだ。

「『ハイソサエティなカジュアルシーンを楽しみつくせ! 大人の新たな社交空間づくり』をテーマに、客単価は夜4500円に設定しました。1月からランチをスタート、週替わりの主菜に副菜、パン、スープなどをセットで税込1080円で提供しています。もともとTHE DAD BODはサービスレベル、商品力などを最優先で考えてつくった店です。したがって急激な集客は求めず固定客づくりを意識して行い、客が客を連れて来るような店づくりを目指しています」(同)

中村芳平/外食ジャーナリスト

中村芳平/外食ジャーナリスト

●略歴:櫻田厚(さくらだ・あつし)

1951年、東京都大田区生まれ。高校2年生の時に父が急逝し大学進学を断念、アルバイトして家計を助ける。都立羽田高校卒業、広告代理店勤務。72年に14歳年上の叔父(モスフードサービス創業者・櫻田慧)に誘われ「モスバーガー」の創業に参画。フランチャィズ(FC)オーナーなどを経て、77年に同社入社。直営店勤務を経て教育・店舗開発、営業などを経験。90年、初代海外事業部長に就任、台湾の合弁事業の創業副社長として足掛け5年半でモスバーガーを13店舗展開。1985年の株式上場と244店舗展開(16年9月末)、そして同社の海外展開の基礎をつくった。慧氏は97年にくも膜下出血で急逝、享年60。櫻田氏は98年社長に就任、14年会長兼社長に就任し、今年6月、社長を常務取締役執行役員の中村栄輔氏(58)に譲った。社長交代は18年ぶりのことだ。櫻田氏は中村氏に国内事業、新規事業を任せ、海外事業に全力を注ぐ構えだ。「モスバーガー」を世界のブランドにするという、夢の実現に向かって挑戦しようとしている。

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