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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

本屋の棚はなぜ頻繁に入れ変わる? 青山ブックセンターさんを直撃取材!

文=林 賢一

──これって、なぜ入れ替えるんですか? どのジャンルがどこにあるのか分からなくなることがあるもので……。

担当者 はい、申し訳ありません。そうですね、お客さまの流れだったり、反響とかいろいろ細かく毎月分析をしている中で、例えば今回ので言いますと、写真アートとデザインアートを一緒にご覧になる方が多いんですが、元々の場所がスゴくかけ離れていたので、今回は隣同士にしようとか、そういうことが多いですが。

──常に改善しているってことですか?

担当者 そうですね、改善を。繰り返しになってしまっているんですけど。

──年に2回くらいやっているから、ちょくちょく入れ替わってるように感じるんですね……。

担当者 はい。ただ、今回1月のレイアウト変更はだいぶ大きなものだったので、お客様にも分かりづらさがあったかと思います。

──今回の変更のポイントは、どんな所ですか?

担当者 そうですね、例えば文芸書が一括りに変わって、ビジネス書も変わっています。

──棚の位置を定期的に変え続けていると結局、元の位置に戻るってこともあるんじゃないですか?

担当者 まあ、何年か単位で見るとあるかもしれませんが、数カ月でってことはないと思います。

──それは結局、元の場所の方が良かったから戻ってくるわけですか?

担当者 そうですね、まあ、話題書とかの動向も年々変わってきますので、それにも応える感じで考えているので、戻るってことはあるかと思います。まあ、本屋に限らずお店の方ではいろいろあると思うんですけど、うちの方は改善としかちょっと言いようがないのですが。日々改善しております。

 改善してもらうのはいいことだと思うけれど、ヘビーユーザーにはあまり意味がない。年に2回も変更するのではなく「これがベスト」という配置で長年戦ってほしいものである。

 例えば、料理屋さんが年に2回もレシピや味を変更するわけがないように、本屋も棚の変更はすべきではない、と毎日本屋に通っている身としては思ってしまう。

 本屋さん! 【ベストな棚の位置を決める会議】みたいのをお客さん交えて公開で行うといいんじゃないんでしょうか、と謎の提案をして今回はドロン。
(文=酒平民 林賢一)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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