消費者が企業活動に抱く疑問を考察するサイト ビジネスジャーナル ⁄ Business Journal
「保守‐リベラル」と「右‐左」の得点は相関しているため、ひとつの尺度に合成することにします。その尺度で「保守=右」よりだとタカ派的な外交・軍事政策とアベノミクスを支持し、政党では自由民主党や次世代の党(当時)を支持します。逆に「リベラル=左」よりだとハト派的で、福祉国家的な経済政策と民主党(当時)、社民党、共産党を支持します。これらの結果は、一般常識とほぼ合致していると思われます。
これを踏まえ、イデオロギーと消費の関係を見ることにします。図表2に、イデオロギーの違いが好きなブラウザ、OS、使用スマートフォン(スマホ)の違いに与える効果を示す「オッズ比」が掲げられています(オッズ比の解説は【註3】)。オッズ比が1を超える選択肢は、イデオロギーが保守=右よりであるほど選ばれやすく、オッズ比が1を下回る選択肢は、イデオロギーがリベラル=左よりになるほど選ばれやすくなります。
図表2を見るとIEのオッズ比が1を超えており、政治的に保守寄りだとブラウザではIEを選びがちなことがわかります(Chromeについても同様です)。Windows OSもオッズ比が1を超え、保守派ほどWindowsを好むようです。一方、MacOSのオッズ比は1を下回りますが統計的に有意ではなく、リベラル派ほどMacを好むとは言い切れません。どのスマホを使うかも、イデオロギーと有意な関係は見られません。
他のさまざまなブランドの好みとイデオロギーの関係を示したのが図表3です。保守派ほど好むブランドとして、トヨタ自動車、メルセデス・ベンツ、読売巨人軍、マイクロソフト、ソニー、コカ・コーラがあります。リベラル派ほど好むブランドはアップルと無印良品です。政治的保守派は市場で歴史のあるトップブランドを好み、リベラル派はチャレンジャー的立場で、シンプルなデザインを売り物にするブランドを好むようです。
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