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米経営学者のフィリップ・コトラーが提唱した、商品・サービスの差別化を図る手法に「ラテラル・マーケティング」というものがあります。ラテラル・マーケティングでは、ギャップを生み出す6つの技法が提唱されており、そのうちのひとつに「除去する」があります。QBハウスは、まさに(一部の顧客にとって)無駄な機能や便益を「除去する」ことで新たな付加価値を生み出すことに成功したのです。
国内の店舗数は現在508店舗で、出店の余地はまだまだあるといえるでしょう。海外市場も同様です。課題は、今後の出店のペースに見合った理美容師を確保できるかにあります。サービス業では人材不足が深刻でQBハウスも例外ではありません。カット技術の維持も重要です。伸びた分だけカットするにしても、低いカット技術では話になりません。理美容師の数を確保した上でカット技術の維持・向上が不可欠です。優秀な人材を数多く確保することができるのであれば、今後のさらなる成長が期待できるといえるでしょう。
(文=佐藤昌司/店舗経営コンサルタント)
●佐藤昌司 店舗経営コンサルタント。立教大学社会学部卒。12年間大手アパレル会社に従事。現在は株式会社クリエイションコンサルティング代表取締役社長。企業研修講師。セミナー講師。店舗型ビジネスの専門家。集客・売上拡大・人材育成のコンサルティング業務を提供。
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