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「孫氏を手助けし、グループ変革の種まきができたことは大きな経験だった」とアローラ氏は友好・円満退社であることを強調したが、突然の退任の理由は、現在まで株式市場にも投資家(株主)にも明確に説明されていない。
アローラ氏は兼任していたヤフー会長や米提携電話大手、スプリントの取締役からも即座に退いている。顧問という名前が残るだけで、アローラ氏が「新しい道を行く」わけだ。
アローラ氏には次の新しいポストが用意されており、早ければ3カ月後に発表されるという情報がシリコンバレーでは流布している。アローラ氏の退任で、ソフトバンクGの投資先の選定は孫氏一流の“カン”に頼る、以前のスタイルに逆戻りする。ロナルド・フィッシャー取締役や副社長に復帰した宮内謙氏では荷が重く、アローラ氏の代役は務まらないとの声が多い。
米証券取引委員会(SEC)が、アローラ氏のソフトバンクG副社長在任中の行為に関して調査に乗り出したと、複数の米メディアが6月30日までに報じた。
アローラ氏をめぐっては、米法律事務所が利益相反行為やインサイダー取引に関与した可能性があると指摘していた。調査は予備的なもので、もし本格的な調査が始まればソフトバンクGも調査への協力や積極的な情報開示を求められることになる。
問題になりそうなのは、アローラ氏がソフトバンクGに加わった後も、幹部を兼務していた米投資会社との関わり方だ。この投資会社は多くのネットベンチャーに投資しており、ソフトバンクGの投資部門を統括していたアローラ氏に利益相反の疑いがあるというわけだ。
(文=編集部)
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