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期待を裏切らずにあっという間に周りの社員の信頼も得て活き活きと働くようになりましたが、あとで本人から聞いた話では、50社くらい履歴書を送ったなかで唯一面接に進めていた会社だったということでした。諦めずに書類を送り続けていたので、変わった視点で応募者を選考する著者にたまたま出会ったということです。自分にとって価値観がフィットしているのかを確認するために、本音に正直になり、それを認めてもらえる相手を粘り強く探し続けることが大切です。
著者もいろいろな面接を受ける側として体験しましたが、突き抜けて成功した人ほど「人として」という部分を確認するために、拍子抜けするような質問をしてくることがあります。高校や中学での経験まで立ち返り、家族とどんな対話をしてきたかというようなことも含めて価値観や考え方を確認してきます。加えて、提出した書類もしっかりと見て、そこには書いていないことを面接で聞いてくるために、「とりあえず自己紹介をしてください」というようなことも言いません。
その人個人がどんな人なのか
また、ある会社(少数精鋭で高収益を出し続けて成長している会社です)では、徹底的に応募者の経験を深堀りして、そのときに何を考えてどんな行動をしたのか、どんなチャレンジをしたのか、どんな失敗をして何を得たのかなどを聞いてきました。過去に在籍した会社のグレードよりも、その人個人がどんな人なのかを確認していきます。
20代の頃から転職経験が多かった著者には、そうした面接のほうが相性が良かったのかもしれませんが、当然ながら書類審査では記憶できないくらいの回数を落とされてきました。人それぞれの相性がありますので、めげずに続けていれば良い機会にめぐり合えると思います。
加えて転職活動においては、なかなか日常生活では素面で話せないような、自分の価値観や反省など青臭いことを強制的に考えさせられ真面目に話さなければならないので、貴重な機会になると思います。
今回は転職において粘り強く価値観が合う相手を探していくことについて述べてきました。次回は、その価値観について述べていきたいと思います。
(文=中沢光昭/経営コンサルタント)
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