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「だから直接聞いてみた forビジネス」

東急ハンズ、やたらとちょこちょこ商品配置換えの謎…渋谷店だけで実行される驚愕の戦略?

文=酒平民 林 賢一/ライター
東急ハンズ、やたらとちょこちょこ商品配置換えの謎…渋谷店だけで実行される驚愕の戦略?の画像1東急ハンズ渋谷店(「Wikipedia」より/DeepSkyBlue)

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は林賢一氏が、東急ハンズに関する謎に迫ります。

【ご回答いただいた企業】
東急ハンズ渋谷店

 これといって欲しいものはないけれど、東急ハンズの最上階までエレベーターで上り、ブラブラと各階を冷やかしながら、ゆっくり階段で下りてくるのが好きである。

「コレ、買おうと思っていたやつだ!」「これがあると便利かも!」と閃く瞬間がたまらないのだ。ハンズを意味なくブラつくのは、想像力が刺激される気がして気持ちよい。欲しいものが見つからない時は、自分の想像力が貧困になっているのではないかと自分を疑うようにしている。そう、ハンズはインスピレーションの試金石なのだ。

 そんなふうに足繁くハンズに通っていると、「あれ? いつもと商品の場所が違う」と思うことがよくある。1階にあったはずの文房具が上の階に移動していたりするのだ。ハンズは入口階でよくフェアをやっているので、そのためのイメージかとも思うのだが、そうだとしても他店より配置換えが多い気がする。

東急ハンズの商品配置

 うーん、気になる。そこで、東急ハンズ渋谷店に直接聞いてみた。

「商品の配置換えが多い気がしますが、年に何回やっていますか?」

担当者 そこまで頻繁には行ってはいないのですが……。

–たとえば今年、文房具の階が変わったと思うのですが。

担当者 確かに、以前は文房具が1階と2階にありましたが、5階に変更しました。当時は5階にバッグがあったのですが、1階のスーツケースや旅行用品の近くに合わせようとバッグを下の階に移しました。その結果、そこにあった文房具が5階に変更した次第です。もともと、5階のフロアにデザイン系の額などもありましたので、そこと文房具を一体化させる狙いもありました。

–そうしますと、ジャンルをまとめるために配置を変更することが多いのでしょうか。

担当者 そうですね。

–年に何度も変更しているイメージがあるのですが。

担当者 今年は2月に大きな移動をしました。それに向けた前段階で、去年11月ぐらいからちょこちょこと移動はしていました。お客様は何回もいらしていただいていると思いますので、そこで「また変わった。また変わった」というように思われたのかもしれません。

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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