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JR九州の高圧電力の需要に応えられるほどのキャパシティーを持っているのは、東京ガスグループのエネットだけだから、すぐに実現する可能性は低いかもしれない。
JR6社のうち、大手電力会社から新電力への切り替えを導入するのはJR九州が初めてだ。高圧電力まで切り替えるようになれば、インパクトは大きなものになる。
東京電力vs.東京ガスの第2ラウンド
17年4月には、都市ガスでも家庭向けが自由化される。東京ガスにとって、電力の契約を取ることは都市ガス自由化への備えでもある。電力自由化で東京ガスや大阪ガスに攻め込まれた東京電力や関西電力が逆襲に転じるのは間違いないからだ。
東京電力は、電力分野で協力関係にあるLPガスの日本瓦斯(ニチガス)に17年4月から都市ガスを供給する。供給量はLNG(液化天然ガス)換算で24万トンに上り、拡販目標の4分の1に達する。
東京電力とニチガスは、4月から関東で電気とLPガスのセット販売を始めた。ニチガスは原料のLNGを東京ガスから調達していたが、東京電力に切り替えた。17年4月から始まる都市ガスの自由化でも連携を強化し、東京電力がニチガスにガスを卸供給する。
東京電力傘下の電力小売会社、東京電力エナジーパトナーズの小早川智明社長が、7月15日付でニチガスの特別顧問になった。
電力に続く都市ガスの小売り自由化を機に、大口需要家の間でガスの購入先を見直す機運が高まっており、ニチガスは先鞭をつけた。
東京電力は24年3月期に都市ガス販売で関東圏の2割のシェアの獲得を目指すと宣言した。17年4月から東京電力と東京ガスによる電力・ガスのエネルギーの争奪戦が火ぶたを切る。両社とも一歩も引かない構えだ。
(文=編集部)
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