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2021.08.10 14:32
2013.03.19 06:00
社長に國分副社長。勝俣会長は取締役を外れ相談役
丸紅、最高益見通し シェールガスを柱に業界5位からの脱却狙う…異例の新社長抜擢
「大儲け間違いなし」と判断した國分氏は石油トレーディング事業の一部を独立させ、切った張ったのデリバティブ(金融派生商品)にのめり込んだ。1日の取扱量は最大200万バレル。日本全体の需要の半分に相当する数量を売買した。
ところが91年に勃発した湾岸戦争で原油相場は大きく崩れ、赤字が膨らんだ。本社からの撤退命令で会社を閉鎖。30人の従業員の再就職を日系企業に頼んで回った。
失敗者のレッテルを貼られた國分氏は40歳で失意の帰国をし、原油取引に復帰した。デリバティブではない実際の取引である。課長昇進も40代前半と、同期入社では最も遅かった。ニューヨークでの苦い経験から「逆境ではひたすら楽観し、順調な時には楽観しない」を座右の銘としている。
ニューヨークに勤務していた当時のトレーダー仲間とは、今でも付き合いがある。定年後、ニューヨークで一緒に(会社を)やろうかといった話が出たこともあった。だが、丸紅の社長になることが決まり、定年後の夢は夢で終わりそうだ。
かつては「3M(三菱商事、三井物産、丸紅)と呼ばれた時代があった」と國分新社長は語る。商社業界万年5位からの脱出に挑む。
(文=編集部)
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