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江間正和「飲食業界を“数字と現場”で科学する」

悩ましい忘年会幹事役の究極テク!面倒な店探し、当日ドタキャン問題はこうクリア!

文=江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部代表

 このように希望の予算や内容が通るか通らないかは、「時間帯」や「曜日」「人数」に関係しています。週初で時間が早めでしたら大歓迎されることでしょう。いろいろわがままも言ってみてください。逆に週末金曜日の19時~はお店にとって一番のかき入れ時なので、お店は強気です。金曜日にこだわらなければ月~木曜日をお奨めします、またはオフィス街の土曜日も狙い目です。

人数変更

「人数」といえば、慣れた幹事さんは「ちょっと少なめ」の人数で飲食店を予約しています。幹事さんにとって悩ましいのは、当日人数が減ったときにキャンセル料をどうするかです。会社で予算が組まれている忘年会なら、仕事で来られなくなった人の分を支払っても誰の懐も痛まないので、最初から出欠が不確定な人の分まできっちりお店に人数を告げておけばいいと思います。

 一方、プライベートの宴会の場合、キャンセル分を自分が被るのも嫌ですし、参加してくれたメンバーにお願いするのも気がひけます。お店の中には「1~2人分くらいならいいですよ~」と言ってくれるような優しいところもありますが、実際に原価や手間をかけてお料理を用意しています。最低限材料費は欲しいというのが本音ですし、来なかった人の飲み放題分は免除となっても、当日の宴会開始後のキャンセルでしたら料理代全額を取るお店も多いと思います。ですので、前もってキャンセルの扱いについてはお店に相談しておきましょう。

 そして、キャンセル料をきっちり取られるお店を予約する場合は、確実に来られる人の人数だけ告げて、不確定要素のある人は頭数に入れないことをお奨めします。ただし、出席の可能性がある人の分は、お誕生日席やちょっと詰めれば座れる程度の人数にとどめておかないと、当日に席や料理が足りないという事態が発生しますので、少なすぎる人数申告は要注意です。

 多少の当日追加ならお店側はある程度対応可能ですが、予約の際に確定人数で予約し、不確定人数や当日増える可能性も告げておくとスムーズにいき、トラブルも回避できるでしょう。お店の本音としては当日の人数変更はできるだけしてほしくないですが、当日に人数が減るより増えるほうがお店にとって売上が増えるので、心情的に前向きになれます。

貸切

「貸切」も人気があります。一体感がありますし、周りのお客さんを気にしなくてもいいので気兼ねなく騒げます。貸切予約について、お店の「席数」「客単価」が食べログなどのインターネット情報でわかりますが、これが重要になります。

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

江間正和/飲食プロデューサー、東京未来倶楽部(株)代表

東京未来倶楽部(株)代表
5年間大手信託銀行のファンドマネージャーとして勤務後、1998年独立。14年間、夜は直営店(新宿20坪30席)ダイニングバーの現場に出続けながら、昼間、プロデューサー・コンサル業。コンサル先の増加と好業績先の次の展開のため、2012年5月からプロデューサー・コンサル業に専念。
「数字(経営者側)と現場(スタッフ・オペレーション)の融合」「各種アイデア・提案」が得意。また、現場とのメニュー開発等、自称<「実践」料理研究家>。
・著書:『ランチは儲からない、飲み放題は儲かる』『とりあえず生!が儲かるワケ』『ド素人OLが飲食店を開業しちゃダメですか?』

Instagram:@masakazuema

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