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スタッフのなかには、社内SNSでの交流がきっかけで『実際に現場を見たい』とプライベートで漁師を訪ねる人もいるそうだ。店を訪れる客だけではなく、スタッフに対しても付加価値が生まれているのである。
「四十八漁場は、おすすめのメニューがおよそ160種類あり、日替わりや旬替わりもあります。旬の魚というと『だいたい決まっているのでは』と思うかもしれませんが、定置網で揚がる魚は毎日違うので、新規でインプットしなくてはならないことがたくさんあります。
その分、大変ですがやりがいがあり、成長する実感も得られるのではないでしょうか。さらに、成長実感から貢献実感に切り替わる瞬間もあり、そうなると自分の介在価値を見いだせるようになります」(同)
四十八漁場は既存の23店舗に加えて、新たに3店舗のオープンが決まっている。横澤氏によると、現在の目標は「50店舗まで増やすこと」。
しかし、そのためには、今は羽田空港にしかない未利用魚の物流拠点を増やし、関東近辺以外にも当日配送ができるようにしなければならない。横澤氏は、50店舗規模まで増えれば「認知度も上がり、魚食の推進や食育にもチャレンジできる」と語る。
居酒屋発で日本漁業の「2048年問題」に挑む四十八漁場。海洋資源の減少を食い止め、魚食文化を守る礎になることができるか。今後の挑戦を見守りたい。
(文=末吉陽子/ライター)
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