新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外食産業が壊滅的な打撃を受けるなか、モバイルオーダーの導入やテイクアウト、デリバリーの充実により、日本マクドナルドは極めて好調に業績を伸ばしている。
そんななか、12月に入ってからTwitterを中心としたSNS上で「マックのポテトから異臭がする」「マックのポテトが変な味がする」「ポテトが不味くなった」など、マクドナルドの「マックフライポテト」に対する不満の声が続出した。
特に異臭を訴える声は12月2日頃から6日頃にかけて多く見られた。なかには、実際にマクドナルドの問い合わせ窓口に電話をかけてみたという人もいる。
そこで、Business Journal編集部は日本マクドナルド広報部に直接、真相を問い合わせてみた。
――マックフライポテトが臭いという声が多く出ていることは把握していますか。
広報担当者「把握しています。異臭がするという問い合わせは11月の下旬からあり、原因究明に当たっていました」
――においがするのはポテトのMサイズだけという声がありますが、事実でしょうか。
広報担当者「はい。異臭はポテトからではなく、Mサイズの容器について一部製造ロットの仕様変更があり、それによってにおいが発生したようです」
――なぜ異臭が発生したのでしょうか。
広報担当者「印刷インキについて新規制ができ、より安全な製品にすべくインキを変更したところ、においが発生してしまいましたが、安全性は確認されており、人体の健康に影響はないということです」
――異臭が発生した時期やエリアは確認されているのでしょうか。
広報担当者「情報を頂いているのは11月下旬からで、昨日(12月7日)までにすべての店舗で使用中止しております。エリアは、沖縄と九州を除く地域です」
つまり、Mサイズの容器に関し、より安全性の高いインキに変更したところ、異臭が発生したという皮肉な結果を生んでしまったようだ。とはいえ、消費者にしてみれば、安全性は常に追求し続けてほしいことは間違いない。
(文=編集部)