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では、塩崎氏の「喫煙ルームを映しているから条約違反」という発言については、どうなのだろうか。
「そもそも、現在のJTのCMの内容は『メビウス』や『セブンスター』などの商品ブランドを一切映していませんし、かつての映画やドラマであったように『俳優や女優がたばこを吸うシーンを映して、たばこを吸いたくなるようにする』ものでもないため、すでに『制限』をしていると考えることができます。
そして、『喫煙ルーム』という存在は『虚偽の情報』であったり『たばこを買いたくなる、買いやすい』状況を後押ししたりするものとも考えられませんので、結論としては、条約には違反しないと考えられます。
おそらく、塩崎氏は『喫煙ルーム』→『分煙』→『受動喫煙による健康被害を防ぐ』という思考過程ではなく、『喫煙ルーム』→『たばこが吸える』→『たばこが吸える環境、買える環境を促進する』と考えたのではないでしょうか」(同)
8月3日の内閣改造で、厚労相は塩崎氏から加藤勝信氏に代わった。塩崎氏が強化を進めてきた受動喫煙対策のゆくえが、注目される。
(文=編集部、協力=山岸純/弁護士法人ALG&Associates執行役・弁護士)
【※1】
『「すべての望まない受動喫煙を排除する」―― 塩崎厚労相が健康増進法改正案について語る』
【※2】
「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約」
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