オンラインに特化したビジネスモデル
――貴社の特徴や強みはどんなところにあるのですか。
澤田 おかげさまでインターネットに強い、というところです。クルーズに関してネットの広告、サイトのつくり込み、オンラインでの申し込みや決済システムなどに強みを発揮しています。これらを使っての個人旅行の分野に特化、傾注しています。
――社員構成は?
澤田 現在30名ほどです。そのうち、システム開発に5名ほどいまして、当社のシステムはすべて内製しています。
――他の社員の方は?
澤田 旅行オペレーション部門がほとんどです。オンラインに特化していますが、まだまだ電話やメールでの問い合わせがありますので、それらに対応する社員たちです。
――店舗は本社のここだけですか? 大阪など他のマーケットにも店舗展開するプランはありますか?
澤田 実は9月に本社を移転することが決まっています。しかし、当社は来店型の営業形態を志向していないので、駅の直近の場所に移転するわけではありませんし、支店を設ける予定もありません。あくまでオンラインで完結できるビジネスモデルでいきたいと思っています。
ネットの強みでグローバル展開を目指す
――貴社は澤田社長が創業なさったのですか。
澤田 いいえ。私は新卒としては証券会社に勤務しまして、それから別の会社に勤務していたのですが、29歳の時に弊社の代表を引き継ぎました。それから5年、現在34歳です。
――5年間で急成長させたと。
澤田 おかげさまで、年商も社員数も10倍ほどになってきています。
――今後のビジネスの展開について聞かせてください。
澤田 日本からの外航クルーズの人数が今年の18万人から2020年には50万人に達するとみています。現在当社のシェアは4-5%だと想定していますが、このシェアをさらに伸ばしていけば、マーケットの伸びとの相乗効果で大きな成長が目指せると思っています。
――そのための戦略は?
澤田 当社はあくまでも現在の強みであるオンラインの集客と販売で勝負していこうと思います。そして、次に目指しているのが日本以外での集客です。
――インバウンドというわけですね。
澤田 それもあります。インバウンドの新規就航は海外の船社も含めて目白押しですが、それらの申し込みは取り込めていません。
――貴サイトは日本語だけですからね。
澤田 はい。ですから、ぜひサイトの多言語化を実現したい。世界のクルーズ人口は2,500万人を超えているといわれています。当社が対応できている日本人クルーズ人口は外航、国内合わせて25万人にすぎません。サイトを英語化して、世界のクルーズをサイトに取り組めば、99倍のマーケットに一挙に対応することができます。