大切なのは脂肪酸の摂取バランス
2つの必須脂肪酸は摂取バランスが大切です。厚労省では、オメガ3脂肪酸1に対してオメガ6脂肪酸4の割合を適正比率としています。しかし、臨床効果を得るには少なくとも1:3とすべきで、専門家は1:1の摂取バランスを理想としています。できるだけ、この理想の比率に近づけたいものです。
リノール酸を減らすには、サラダ油での揚げ物や炒め物、ポテトチップス、ケーキなど油の多い菓子類、マヨネーズなどの使用をやめるか、極力減らすことが一番の近道です。
そして、DHAやEPAを手軽に摂れる魚缶詰(サバ、サンマ、イワシ)の活用と、アマニ油やえごま油の使用によってオメガ3脂肪酸を増やし、摂取バランスを理想に近づけることができます。魚がどうしても苦手な人は、DHA、EPA、アルファ-リノレン酸配合のサプリメントを活用してください。
栄養バランスの良い食事に、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の摂取バランスも考慮し、健康で生き生きした細胞にリニューアルしましょう。
(文=林裕之/植物油研究家、林葉子/知食料理研究家)
●林 裕之 1956年 東京生まれ(植物油研究家)/林 葉子 1954年 東京生まれ(知食料理研究家)
娘のアトピー再発をきっかけに植物油の害を知る。あまり知られていない植物油の正しい情報を知ってもらうべく、「油を変えて美味しく体質改善」をテーマに、レシピ本や料理教室、ブログなどの活動を夫婦で展開中。著書に『「DE-OIL」でキレイになる』(MIDI)、『体に良い油で作る絶品料理 (1)からだがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』『体に良い油で作る絶品料理 (2)あたまがよろこぶ!賢脳・健康レシピ』(ともにダイナミックセラーズ出版)などがある。最新刊は『「隠れ油」という大問題 —病気になる油、治す油—』(三五館)。
ブログ:「『DE-OIL』でキレイになる」…オメガ3系の油“アマニ油、えごま油” で体質改善。体と頭に効く油別の料理ブログ。