着席し、お冷のコップを傾けながらメニューに目を通すと、やはり「こってり」ラーメンの写真が一際大きく配置されている。他にも「あっさり」や「屋台の味(こってりとあっさりの中間)」など、第二の定番と呼べそうなラーメンが名を連ねている中、「ピリ辛」という見慣れないメニューに目が留まった。
メニュー名の横には「大塚グループオリジナル」と書かれており、あとから調べたところによると、この竹田店は大阪府にある株式会社大塚フーズが運営しているとのこと。同社の公式サイトには、総菜バイキングがある天下一品として筆者がほかにも行き先候補に挙げていた、四條畷店(大阪府四條畷市)なども紹介されていた。ピリ辛ラーメンも総菜バイキングも、大塚グループが独自に提供しているものととらえてよさそうだ。
東京では有料だったコーン&ねぎも、竹田店ではトッピングし放題!
通常のこってりラーメンは何度も食べた経験があるため、この日はピリ辛ラーメンの並(税込896円、以下金額はすべて税込表記)を注文。オーダーを取ってくれた店員から「後ろにお総菜ございます、ご自由にお取りください」とアナウンスされ、早速コーナーへと席を立つ。
コーナーには「当店自慢のサービスカウンター」「ラーメン1杯ご注文のお客様に手作りのおそうざいが無料!」という掲示があり、食べ回し・食べ残しが見られた際は別料金(1皿162円)が発生するとの注意書きも。なお、これらの総菜は100グラム162円で持ち帰りも可能だそうだ。
さて、この日の総菜はキャベツ、コーン、ねぎ、オクラ、漬物、もやしナムル、ニラにんにく、辛子にんにく、紅しょうが、寒天フルーツといったラインナップ。取り皿が積まれた棚にはガーリックチップ、ごま、ごましおも置かれていた。ラーメンの薬味に使えるもの、ライスのお供にぴったりなもの、食後のデザートになるもの、と幅広いニーズにこたえてくれている印象である。
取り皿を複数使い、気になった総菜を一通り自分の席へと運んだ筆者。ほどなくしてピリ辛ラーメンが配膳されてきたので、まずは総菜のコーンとねぎを、ラーメンの器に移し替えてみた。
というのも、筆者が以前利用した東京都某店舗の場合、コーンは100円、ねぎは120円の有料トッピングだったのだ。ラーメン自体は竹田店のほうが若干高めの値段設定だが、これらの具材を無料かつ好きなだけトッピングできる時点で、すでにお得感があるといえる。
不思議と勢いづいてしまい、コーンとねぎ以外の総菜も、結局はすべてラーメンの上にのせることに。盛りつけはあまり美しくないが、オリジナルの“具だくさんピリ辛ラーメン”の完成である。