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リニア談合、大林組会長と安倍首相の「親密な関係」

文=編集部

大林剛郎会長と安倍晋三首相の親密な関係

 リニア中央新幹線の談合事件は、ここにきて疑惑が広がりを見せている。

 リニア中央新幹線には、国から3兆円の公的資金がつぎ込まれた。もともとJR東海のリニア新幹線は、総工費9兆円を民間資金で賄う予定だったが、国が3兆円という巨額資金をポンと出した。安倍晋三首相がリニア新幹線に前のめりなのは、経済ブレーンであるJR東海の名誉会長・葛西敬之氏が主導した計画だからだ、と永田町では噂されている。大林組会長の大林氏との関係も取り沙汰される事態となった。

 17年12月20日付日刊ゲンダイは「大林組会長はメシ友、安倍首相にリニア9兆円利権との接点」と題して、リニア新幹線工事での「談合破り」を取り上げている。

「主要工事でゼネコン関係者がクビをかしげる『談合破り』が1件存在するのだ。それが名古屋のリニア新駅工事。朝日新聞によると、当初の協議では大成建設が希望したが、結果的に大林組が受注したという。
『主要駅の改築工事では、以前にその駅施設を建設したゼネコンに優先権を与えるのが、業界の不文律です。大成は今年(17年)全面開業した名古屋の新駅ビル「JRゲートタワー」を受注。地下6階、地上46階建てビルの地下にリニア新駅が建設される予定だったため、大成は当然工事は取れると思っていたはずです』(ゼネコン関係者)」

 なぜ、大成は逆転を許したのか。日刊ゲンダイは、大林氏と安倍首相の親密な関係を指摘している。

 17年11月19日付「首相動静」(時事通信)によると、安倍首相は午後4時59分から、東京・虎ノ門のホテルオークラ内の宴会場「アスコットホール」で催された大林氏の親族の結婚披露宴に出席している。12年12月の第2次安倍政権発足以降、安倍首相は大林氏と少なくとも3回会食している。

 また、葛西氏は「安倍首相の後見人」として有名だ。17年9月4日付「ダイヤモンドオンライン」は、第3次安倍改造内閣発足後、安倍首相が頻繁に会っている人物を、首相動静を基に「安倍首相『親密度』ランキング」にまとめた。それによると、経済人のなかでは、葛西氏と会っている回数が41回と断トツだった。

 巨大利権の争奪戦には腐臭が漂う。
(文=編集部)

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