自動運転でトラック運転手の労働時間が10分の1に…AI時代に勝つ企業はここが違う
このシステムによって、運送業者は24時間トラックを走らせることができる。そのため、車両稼働率は少なくとも2倍になる可能性がある。また、トラック運転手の労働時間は現在の10分の1になり、アメリカの運送業者の経費の75%を占めるという人件費を抑えることができるため、劇的なコスト削減も可能となる。まさに、波及効果は計り知れない。
その一方で、長距離トラックの運転手の減少は「トラックが走る沿線のサービス業に従事する人々に打撃を与えることになる」と著者たちは指摘する。
ただ、ビジネスにおいて、それでもあまりある可能性を持つ技術であることには違いない。たとえば、輸送コストの削減により、内陸部で食べられているロブスターの価格が大幅に下がるかもしれないからだ。
このように、新技術の影響力は大きい。だからこそ、著者たちはリーダーの重要性を指摘する。前述のように、変化はポジティブな面を引き出すが、同時にネガティブな面も引き出す。その両面を見据えた上で課題を解決に導くのは、リーダーの役目である。
データはビジネスに必要不可欠だが、データの活用を通して異なる分野の英知と組み合わせることができれば、大きな勝利を収め、さらに経験の枠を超えたすさまじい影響力をもたらすことができるようになるだろう。
データそのものが解答ではないし、ツールそのものも解答ではない。リーダーが深く探求する情熱を持つことが、古い考え方による制約を打ち破る助けになるのである。
(文=編集部)
【※1】
「心臓病用語集」(日本心臓財団)より引用
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